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オモダカ/おもだか/面高
Japanese arrowhead
【オモダカとは】
・北海道~沖縄に分布するオモダカ科の多年草。日当たりのよい湿地を好み、浅い沼や休耕田に自生するが、ユニークな葉や花を観賞するため庭園の水辺に植栽される例もある。
・葉は人の顔(面)をデフォルメしたような特徴的な形で、水上に高く伸びることから「面高(おもだか)」と名付けられた。根茎を食用するためイモグサ、ハナグワイ(花クワイ)といった別名もある。
・葉は大きく三つに裂けて矢尻のようになり、下片の二つは上片よりも細長い。葉柄は太くて長く、基部はサヤ状となって互いに抱くように生じる。
・草の仲間であり、冬季になると地上部は朽ちるが、地下では秋以降に白い匍匐茎が伸び、その先端に丸い塊茎(球芽)を作って越冬する。塊茎は食用となり、これを名産とする大阪の吹田の名を冠し、吹田グワイと呼ばれる。
・オモダカの開花は夏~秋。葉の付け根から伸びる細い花茎には一節あたり三個ずつ蕾が規則的に並び、純白の三弁花を下から順に咲かせる。雌雄同株で、雄花は花茎の上方に多数、雌花は下方にわずかばかり展開する。
【オモダカの品種】
・ホソバオモダカ
名前のとおり特に葉幅が狭いもの。
・サジオモダカ
オモダカと同じような場所で稀に見られる近縁種。漢方ではこちらも「沢潟(おもだか)」と呼ばれ、薬用に栽培される。
【オモダカに似ている草花】
・アギナシ
似たような葉と花を生じるが、花茎は葉よりも上へ突き出し、下方にある葉の裂片は丸みを帯びる。また、葉の脇に多数のムカゴを生じるのもオモダカとの違い。
オモダカの基本データ
【分 類】オモダカ科/オモダカ属
多年草
【漢 字】面高/沢潟(おもだか)
【別 名】ハナグワイ/イモグサ
【学 名】Sagittaria trifolia L.
【英 名】Japanese arrowhead
【開花期】7~10月
【花の色】白色
【草 丈】~80cm