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オサバグサ/おさばぐさ/筬葉草
Osaba-gusa
【オサバグサとは】
・中部地方以北の本州に分布するケシ科の多年草。主に日本海側に面した多雪地帯の針葉樹林内に見られる。葉の形を機織り道具の「筬(おさ)」に見立てて、オサバグサと名付けられた。
・オサバグサの開花は夏で、直立する15~30センチほどの花茎に小さな白い花を複数、下向きに咲かせる。小花は長さ4ミリほどで花弁は4枚あり、その間に4本の雄しべがある。雌しべは糸状で先端(柱頭)は二つに裂ける。
・花が終わると球形の乾いた果実ができ、熟すと二つに裂けて長楕円形の種子が2~4個ほど零れ落ちる。
・葉は株元から生じる根生葉のみで、多数が放射状に広がる。葉全体の長さは6~20センチで、櫛のように規則的な切れ込みがあるが、基部へいくほど裂片は小さくなる。地下にある根茎は太く短く、ヒゲ根を生じる。
・オサバグサ属の植物は本種のみで、かつ日本にしか見られない。
【オサバグサに似た植物】
オサバグサの基本データ
【分 類】ケシ科/オサバグサ属
多年草
【漢 字】筬葉草(おさばぐさ)
【別 名】─
【学 名】Pteridophyllum racemosum
【英 名】─
【開花期】6~8月
【花の色】白
【草 丈】~30cm