ウド/うど/独活

独活の花,ヤマウド
ウドは人間にも蝶にも人気がある
うど 画像
ウドの新芽
udo happa
新葉が展開する様子
独活の葉っぱ,うど,山ウド
新葉の様子
独活の葉っぱ
成葉の様子
独活の葉っぱ,画像,やまうど
葉の裏面の様子
ウドの木
ウドの茎
独活,読み方,やまうど
蕾の様子
udo
蕾と咲き始めの花の様子
独活,開花時期,うど
夏に咲くウドの花は芸術作品のよう
うど 花 画像
白い小花が球形に集まる
udo
秋になると赤紫の果柄が目立つようになる
独活の種子,画像,ヤマウド
ウドの実
果実,種子
ウドの実
独活の大木
秋に黄葉した後に落葉する
独活の大木,うど
厳冬期の様子
ウド 特徴
地上部は越冬せずに枯れるので、木ではない
独活,木なの草なの
ウドの茎には細かな棘がある

 

【ウドとは】

・北海道から九州まで幅広く分布するウコギ科の多年草。香りのよい新芽や蕾は和え物、酢の物、天婦羅などに利用され、代表的な春の山菜として古くから親しまれる。別名はシガ、ドッカ、ヤマクジラ、ツチタラなど。中国や朝鮮半島にも自生が見られる。

 

・林内の半日陰地を好み、条件がよいと高さ3mほどになるが、大型の多年草であり「木」ではない。大きく育っても堅くならず、材木として使えないという意味合いで「ウドの大木」といわれるが、もともとは内部が空洞になる木には利用価値がないことを表す「洞(うろ)の大木」であったという説もある。

 

・葉は大きめの小葉が複数集まって長さ1mほどの羽根状になり、茎にある節から互い違いに生じる。葉柄は長めで短毛がある。食用するのは若い茎で、皮を剥いてアク抜きをすれば生でも食べられる。特有の風味があり、これを収穫するため人為的な栽培も盛んに行われる。背丈の大きくなったウドの葉は食用に向かないとされ、これを「ウドの大木=食べられない」の由来とする説もある。

 

・ウドの開花は夏(8~9月)で、茎の先端や上方の葉の脇から伸びた花茎に、淡い緑色の花が球形に集まって咲く。花は直径3ミリほどと小さいがそれぞれに5枚の花弁がある。花の後にできる果実は直径2ミリほど。水分を含んだ球形で黒紫色に熟す。

 

・スーパーなどで市販される白いウドは榁(地下穴)で人工的に育てられたもので、柔らかく食べやすい。一方、野生のウドは香りが高くて歯ごたえがあり、アクも強い。どちらも同じウドだが両者を区別するため、山採りのものをあえてヤマウドということもある。

 

・民間療法では、乾燥させたウドの根茎を頭痛、歯痛、めまい、強壮に、葉を煎じて飲めば整腸に効果があるとされる。

 

・漢字表記の「独活」は意味深だが、由来は不明。本来はシシウド(セリ科)の根のこと。 

 

【ウドの品種】

・ミヤマウド

 標高がやや高い亜高山で見られる。花が少なく、花序に毛がほとんどないのが特徴。茎は黒紫色で、より細い。ウドと同様に食用とする。

 

【ウドに似ている草木】

 

タラノキ

 

ハナウド

ウドの基本データ

 

【分 類】ウコギ科タラノキ属

     多年草

【漢 字】独活(うど)

【別 名】シガ/ドッカ/ヤマクジラ

     ツチタラ/ヤマウド/ケウド

【学 名】Aralia cordata.

【英 名】Udo

【開花期】7~9月

【花の色】

【草 丈】~150cm

 

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