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アケボノソウ/あけぼのそう/曙草
Akebono-sou
【アケボノソウとは】
・北海道~九州に分布するリンドウ科の二年草。山地の池沼など湿気の多い場所を好んで生じ、花冠にある斑点を夜明けの星空に見立てて、アケボノソウと名付けられた。リンドウの仲間だが薬効はなく、食用にもならないが、人目に付きにくい場所に咲く花には通好みの美しさがある。
・アケボノソウの開花は9~10月。上部にある葉の脇から伸びた花柄の先に、端正な星形をした白い小花が咲く。花は筒形で先端は深く五つに裂けるため、五弁花のように見える。花の各裂片には、アリが集まる蜜腺溝と呼ばれる黄緑色の線が二つと、星空に見立てられる濃緑色の斑点が多数ある。
・花はゴマナやシシウドなどと同じ頃に咲き、遠目からはそれらと混同しやすいが、アケボノソウは茎がすっきりと立つため、印象が異なる。
・葉には茎から出る茎葉と、株元から出る根生葉があるが、前者は卵形に近い楕円形で先端が尖り、対になって生じる。後者は大きな長楕円形で長い柄がありリンドウに似るが、花が咲く頃には枯れている。
・アケボノソウは二年草であり、発芽した始めの年は根生葉だけで過ごし、二年目の秋以降に茎を立てて花を咲かせる。茎は直立して分岐し、草丈は最大で90センチほどになる。
【アケボノソウの品種】
・ミヤマアケボノソウ
北海道と本州中部の高山に分布する近縁種。草丈はアケボノソウの半分ほどだが花はより大きく、多年草の性質を持つ。
【アケボノソウに似た草花】
・センブリ
アケボノソウの基本データ
【分 類】リンドウ科/センブリ属
二年草
【漢 字】曙草(あけぼのそう)
【別 名】─
【学 名】Swertia bimaculata
【英 名】─
【開花期】9~10月
【花の色】白
【草 丈】~90cm