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ホオズキ/ほおずき/鬼灯・酸漿

Japanese lantern plant

ホオズキの実
ミニトマトのような実は食用できる
葉っぱ
ホオズキの葉
酸漿
裏面の様子
酸漿,鬼灯
ホオズキの果実
ほおづき
繊維だけが残れば「虫鬼灯(むしほおずき)」に
鬼灯,酸漿
草丈は80センチほどになる

 

【ホオズキとは】

・中国及び韓国を原産とするナス科の多年草。いわゆる帰化植物であり、古い時代に観賞あるいは薬用として渡来したものが野生化し、北海道~九州の各地に見られる。やや湿った日向を好み、人家近くの道端や草地に生えるが、果実を観賞するため庭や畑で栽培される例もある。

 

・ホオズキの名の由来には諸説あるが、カメムシの一種である「ホオ」という虫が、この葉を好んで食べたという説が特に知られる。植物に興味のない人の間でも名が知れるのは、毎年7月に浅草で開催されるホオズキ市によるところが大きい。

 

・ホオズキ市は子供の疳(かん)の虫封じの薬としてホオズキを売り出したのが始まりとされるが、この市に参加すると46、000日もお参りしたのと同じ功徳があるとされる。

 

・ホオズキの開花は6~7月で、葉の脇から出た花柄にナスと同じような花が下向きに一輪ずつ咲く。花は淡い黄色を帯びた白色で直径は1.5センチほど。花冠は浅く五つに裂けて杯状になる。花の裏側にある萼は筒状で、これも五つに裂ける。

 

・花が終わると水分を含んだ肉質の果実ができるが、発達した萼がこれを覆ってお馴染みの果実となる。表向きには判りにくいが、萼が色付く頃、中にある果実も赤くなる。ミニトマトのようなこの果実は、萼を除けば生食でき、果実酒にして楽しむこともできる。

 

・昔の子供はホオズキの果実に、紅葉したカキの葉などを合わせて人形を作ったり、果実を二つに割って舟を作ったりして遊んだ。熟しきった果実は萼が朽ちて網目状の繊維が残るが、これを「虫鬼灯」と呼んで飾りにする。

 

・葉は先の尖った卵形で、縁には不揃いなギザギザがあり、茎から互い違いに2枚ずつ生じる。若葉は茹でて水に晒し、御浸しや胡麻和えなどにして食べることができる。

 

・ホオズキの茎葉や根茎には鎮咳作用のあるフィザリンや、利尿作用のあるルテオリンを含む。開花中に採取した株を水洗いして日干しし、煎じて飲めば咳止め、解熱、利尿に効果があるとされる。また、果実の汁は洗濯洗剤としてムクロジの皮と共に使われた。

 

【ホオズキの品種】

・セイヨウホオズキ

 食用目的にヨーロッパで作られた品種。ウィンターチェリーとも呼ばれる。

 

・センナリホオズキ

 複数の小さな実がなる品種で、熱帯アメリカを原産とする。

ホオズキの基本データ

 

【分 類】ナス科/ホオズキ属

     多年草 

【漢 字】鬼灯/酸漿(ほおずき)

【別 名】カガチ/ヌカヅキ

     オナゴホオズキ

     フウズキ/ホズケ

【学 名】Physalis alkekengi 

【英 名】Japanese lantern plant

     Chinese lantern plant

     Winter Cherry

     Ground cherry

【開花期】6~7月

【花の色】白色

【草 丈】~80cm

 

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