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ヒヨドリバナ/ひよどりばな/鵯花
Hiyodori-bana
【ヒヨドリバナとは】
・北海道から九州の各地に分布するキク科ヒヨドリバナ属の多年草。日本の在来種であり、山野の草地や林縁に自生し、夏から秋にかけてフジバカマに似た花を多数咲かせる。日本以外では中国や朝鮮半島、フィリピンなどに分布。
・ヒヨドリバナという名前は、ヒヨドリが鳴く頃に咲くこと、あるいは花殻に生じる綿毛(冠毛)がヒヨドリの冠毛に似ることによる。別名はサンラン(山蘭)など。
・花は頭状花と呼ばれるタイプの小さなもので、枝分かれの多い花茎の先に散在する。筒状の小花が五つ集まって一まとまりになり、花色は普通、白色だが、土壌によっては淡い紫を帯びる。花から飛び出すのは雌しべで、先端が二つに裂ける。
・ヒヨドリバナの葉は長さ6~18センチほど。先端が尾状に少し尖った長楕円形で、茎から対になって生じる。両面に縮れた毛があり、葉の裏には腺点と呼ばれるものがたくさんある。
・ヒヨドリバナの仲間は南北アメリカに500種ほどが集中して分布するほか、アジア東部に12種、ヨーロッパに1種が知られる。日本の野生種は本種を含めた7種。
【ヒヨドリバナの品種】
・ヨツバヒヨドリ
花は白あるいは淡い紅紫色で、3~4枚の葉が一箇所から生じる。
ヒヨドリバナの基本データ
【分 類】キク科/ヒヨドリバナ属
多年草
【漢 字】鵯花(ひよどりばな)
【別 名】サンラン(山蘭)
【学 名】Eupatorium makinoi
【英 名】─
【開花期】8~10月
【花の色】白、淡い紫
【草 丈】~200cm