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パンパスグラス/ぱんぱすぐらす
Pampas grass
【パンパスグラスとは】
・南アメリカを原産とするイネ科の多年草。夏から秋にかけて雄大な花穂をなびかせるが、その姿が大きなススキをイメージさせるため、俗に「お化けススキ」と呼んで親しまれている。
・パンパスグラスが渡来したのは明治中期(1890年頃)のこと。乾燥や痩せ地に強い性質を持ち、株分けで容易に増やすことができるため、庭園での観賞用に普及したが、現在では郊外の草地で野生化したものも見られる。
・大きな花穂は花材としても見栄えがするため、切り花はドライフラワーや生け花に使われる。中には絵具で着色したカラーパンパスグラスなる品も出回り、特に戦後は話題になったという。
・「草」を意味する「グラス」に、原産地に広がる草原地帯を意味する「パンパス」を冠してパンパスグラスと名付けられた。また、あまり普及していないが、花穂の色合いにちなんだシロガネヨシといった和名もある。
・狭義でのパンパスグラスはセロアナ種を示すが、広義ではブラジル、アルゼンチン及びニュージーランドに分布する近縁の6種を示す。
・開花は夏で、大きな花穂にはススキのようなシベだけの花が咲く。雌雄異株であり、雌株には白くてフワフワした花穂が、雄株にはモコモコした褐色の花穂ができる。花言葉は「雄大な愛」「光輝」など。
・葉は地際から多数生じ、長さ2mほどになる。粉白色を帯びた緑色で幅は5~10ミリほど。中央の脈(肋)が丸く隆起し、縁には細かなギザギザがある。学名にある「Cortaderia」はアルゼンチン語で「切る」を意味するcortaderaに由来し、徒に触れると指先に怪我をすることがある。
【パンパスグラスに似た植物】
・ススキ
・マコモ
・ヨシ
・イネ
パンパスグラスの基本データ
【分 類】イネ科/コルタデリア属
多年草
【漢 字】─
【別 名】シロガネヨシ(白金葦)
シロススキ(白薄)
お化けススキ
【学 名】Cortaderia selloana
【英 名】Pampas grass
【開花期】8~10月
【花の色】白
【草 丈】~300cm