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バイカオウレン/ばいかおうれん/梅花黄連

Baika-ourenn

ばいかおうれん,植物
バイカオウレンは早春~初夏に咲く
バイカオウレン,葉っぱ
葉の様子(夏)
バイカオウレン,草花
開花期の葉の様子(晩冬)
梅花黄連,セツブンソウ
草丈は最大でも15センチほど
ばいかおうれん,開花期,画像
花は直径1~2㎝ 白いのは花弁ではなく萼
めしべ,雄しべ
中央にある若葉のようなものが雌蕊の代わり
ばいかおうれん,自生
亜高山の林内にひっそりと咲く
梅花オウレン,種子
バイカオウレンの果実(未熟)
ばいかおうれん
バイカオウレンの果実
葉っぱが枯れる
霜に当たると葉焼けを起こす
バイカオウレン,ぼんさい
盆栽に使った例

 

【バイカオウレンとは】

・福島県以南の本州及び四国に分布するキンポウゲ科の多年草。オウレンの仲間で、花がウメに似るとしてバイカオウレンと名付けられた。

 

・湿気のある半日陰地を好み、亜高山帯の針葉樹林内に自生する。個体数は減っており地域によっては絶滅が危惧されているものの、観賞用の山野草として鉢植えが流通している。

 

・バイカオウレンの開花は2~5月で、雪解けの時季によって地域差がある。花は直径1~2センチで、株元から直立する花柄の先に一輪ずつ咲く。ほぼ同じ時季に咲くセツブンソウに似るが、セツブンソウの花の直下に見られるような苞葉はなく、葉の形も全く異なる。

 

・花弁のように見える白いものは、花弁ではなく萼片。本来の花弁は黄色いスプーンのような部分で、退化して蜜腺になっている。花は両性花で、多数ある白くて細長いものが雄しべだが、雌しべらしい雌しべはなく、雌しべの役割を果たす特殊な葉(心皮)がある。


・花の後には舟のような形をした袋状の果実が環状に連なる。直径は8ミリほどで、側面に縦の脈が走るのが特徴。

 

・葉は硬質で、株元から生じる長い柄の先で掌状に五つに裂ける。この形がウコギ(五加葉)に似るため、別名をゴカヨウオウレンという。また、学名にあるquinquefoliaは5枚の葉という意味。

 

・葉の直径は2センチ以下。五つに裂けた裂片は歪んだ卵形で縁には複数の裂け目が入ってギザギザになる。表面は濃緑色で光沢があり、冬でも葉を落とさない常緑性だが、霜の降りる寒冷地では寒気に当たると紫がかった褐色になる。

 

・地下にある根茎は黄褐色でやや肥大し、黄色いヒゲ根を生じる。オウレン(キクバオウレン)は漢方で「黄連」と称し、根茎を薬用するが、バイカオウレンの根茎は細くて薬用にならない。

 

【バイカオウレンの品種】

・ツルゴカヨウオウレン

 根茎が蔓状になる変種。

 

・オオゴカヨウオウレン

 屋久島や台湾に分布する葉の大きな品種。地下茎はバイカオウレンに比べると短い。

 

【バイカオウレンに似た植物】

・キクバオウレン(オウレン)

 北海道~本州の日本海側に多い多年草。早春に黄色い花を咲かせる。黄褐色の根茎には健胃、腸内殺菌、精神安定の作用のある物質を含んでおり、乾燥させたものを煎じて飲用する。

 

・セリバオウレン

 名前のとおりセリのような羽根状の葉を持つ。花は白一色でバイカオウレンよりも繊細な雰囲気を持つ。

せりばおうれん
セリバオウレン

 

セツブンソウ

 バイカオウレンにやや遅れて似たような花を花を咲かせる。

バイカオウレンとセツブンソウの違い
セツブンソウ

バイカオウレンの基本データ

 

【分 類】キンポウゲ科/オウレン属

     多年草

【漢 字】梅花黄連(ばいかおうれん)

【別 名】ゴカヨウオウレン

     (五加葉黄蓮)。

【学 名】Coptis quinquefolia Miq.

【英 名】

【開花期】~5月

【花の色】

【草 丈】~15cm

 

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