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ハマアザミ/はまあざみ/浜薊
Hama-azami
【ハマアザミとは】
・関東地方(房総半島~伊豆半島)以西の本州、四国、及び九州に分布するキク科の多年草。日本固有の在来種で、日当たりのよい海岸沿いの砂地、草地、岩場に群生する。浜に生えるのでハマアザミとなった。
・ハマアザミの開花は7~11月で、短い花茎の先に多数の小花(頭状花)が集まって上向きに咲く。日本にはアザミの種類が多く見分けるのが難しいが、本種は花の基部にある総苞片が反り返らず、張り付くように重なって鐘形になる。
・総苞片の下に大きな苞葉が少しつくのも本種の特徴で、苞葉には1~4個のトゲがある。花の色は赤紫が基本だが、白い花を咲かせる品種もある。
・茎は太くてやや赤紫を帯び、株元から分岐して草丈10~60センチに育つ。葉には株元から出る根生葉と茎葉があるが、いずれも濃緑色で厚く表面には艶が、縁にはトゲがある。根生葉は長さ20~60センチの大きな羽根状で、茎を中心として放射状に広がり、茎葉は幅の狭い長楕円形で葉柄がない。
・ハマアザミの若い芽や茎、根は他のアザミ類と同様、食用になり、和え物、天婦羅、佃煮、味噌漬け、きんぴらなどにして食べる。ハマゴボウという別名は、根の形や香味がゴボウに似るためだが、ゴボウと同じように砂の中に深く入り込んでいるため上手に掘るためには専用の根堀りが必要。
【ハマアザミに似た植物】
・ノアザミ
・タイアザミ
・フジアザミ
ハマアザミの基本データ
【分 類】キク科/アザミ属
多年草
【漢 字】浜薊(はまあざみ)
【別 名】ハマゴボウ
【学 名】Cirsium maritimum
【英 名】─
【開花期】7~11月
【花の色】赤紫、白
【草 丈】~60cm