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ハナニラ/はなにら/花韮
Spring starflower
【ハナニラとは】
・アルゼンチンを原産とするヒガンバナ科の多年草。春に咲く星型の可憐な花を観賞するため、明治時代中期に渡来したものが各地で野生化している。丈夫で育てやすいため依然として園芸用に人気があり、多様な花色の品種が普及している。
・地下にある鱗茎はタマネギ状で、これが分岐することで株が大型化する。丈夫な性質を持ち、繁殖力が高いため、今日では道端、土手、空き地などあらゆる場所で観察することができる。
・ハナニラの開花は3~4月。葉の間から生じる長さ10~20センチの細い花茎に、直径3センチほどの花が一輪ずつ咲く。花弁は6枚で薄紫、白色、ピンク、黄色など。草丈のわりに花弁が大きいためよく目立つが、雨天時や夜間は閉じている。
・葉は細長い線形で柔らか。長さ10~20センチ、幅5ミリほどでニラの葉を小型にしたような印象。ちぎるとニラの香りがあるものの食用にはならず、誤食すると人によっては下痢や腹痛などの症状を引き起こす。毒性は弱いとされるがペットにも注意が必要。
【ハナウドに似た花】
・ニラ
・スイセン
ハナニラの基本データ
【分 類】ヒガンバナ科/ハナニラ属
多年草
【漢 字】花韮(はなにら)
【別 名】セイヨウアマナ
ブロディア
ビオラセア
【学 名】Ipheion uniflorum
【英 名】Spring starflower
Spring star
【開花期】3~4月
【花の色】白
【草 丈】~25cm