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ハエドクソウ/はえどくそう/蝿毒草
【ハエドクソウとは】
・北海道から九州までの各地に自生するハエドクソウ科の多年草。丘陵や平地の薄暗い林内や林縁に見られ、日本以外でも東アジアやロシア東部に分布する。
・全草に硝酸カリなどの毒性があり、この根を煮詰めて作った液をウジ虫退治に用い、紙に染み込ませて蝿取り紙を作ったことから、蝿毒草と呼ばれる。別名はハエトリソウ、ハエノドク、ハイドクソウなど。
・葉は長さ7~10センチ、幅3~7センチの広い卵形あるいは長めの楕円形で、直立した緑色の細い茎から対になって生じる。葉にも毒性があり、手で触れる分には平気だが、誤食すると嘔吐や腹痛などの中毒症状を引き起こす。
・開花は夏で、長さ10~20センチの花穂に長さ5ミリほどの小花が咲く。小花は唇形で、上唇の先は短く二つに、下唇は長く三つに裂ける。花の裏側にある萼は筒状で、その端が赤紫のトゲ状になって果実を包み込むように残る。
・いわゆるヒッツキムシの一つであり、トゲのある果実は動物の毛や人間の衣服に絡みついて拡散される。膜質の果皮の中には種子が一粒だけ含まれているが、容易に発芽する。
【ハエドクソウに似た花】
・ナガバハエドクソウ
・ホソバハエドクソウ
ハエドクソウの基本データ
【分 類】ハエドクソウ科/ハエドクソウ属
多年草
【漢 字】蝿毒草(はえどくそう)
【別 名】ハエトリソウ/ハエノドク
ハイドクソウ
【学 名】Phryma leptostachya
subsp asiatica
【英 名】Lopseed
【開花期】7~8月
【花の色】薄ピンク、白
【草 丈】~80cm