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オミナエシ/おみなえし/女郎花

 Golden lace

オミナエシ 季節
綺麗だが、刈り取った後は、腐った煮物の臭いがする
女郎花,植物
若苗の様子
女郎花,おみなえし
葉の様子
おみなえし,葉っぱ
葉の様子
女郎花,臭い,おみなえし
花言葉は「約束を守る」など
あきのななくさ 種類
花は筒型で先端が五つに裂ける 雌しべは一つで雄しべは四つ
女郎花,植物
アカトンボが来ればまさに秋 だが開花は暑い盛り
8月に咲く黄色い花
ハギやススキとの共演も定番
女郎花の黄色い花
しかし、群生するとセイタカアワダチソウのようでもある
ぼんばな,黄色い花
花の終わりの様子
オミナエシ,植物
台風の多い時季に咲くため、花穂は風で倒れやすい
おみなえし,草花
花の後の様子
女郎花,読み方
晩秋の葉の様子
オミナエシ,冬
地上部は冬季に枯れる

 

【オミナエシとは】

・北海道~九州に自生するオミナエシ科の多年草。ススキなどと共に土手や草原に育つ秋の七草の一つであり、彼岸の御供えや月見用に栽培されているものも多い。身近な植物でありボンバナ、アワバナ、オンナメシ、オミナメシなどの別名でも親しまれるが、自生株は減少している。

 

 

・オミナエシは秋草の代表として「枕草子」「源氏物語」「紫式部日記」などに登場し、万葉集にも14首が詠まれる。能の世界では、夫の薄情を憎んで身投げした女性が、オミナエシに生まれ変わったという物語「女郎花」がある。

 

 

・開花は夏から秋で、枝先に伸びた花穂に、花冠が五つに裂けた直径4ミリほどの小花が集まって咲く。黄色い花は主張の強いものが多いが、オミナエシの花はくすんだ黄色で、遠目からは細い茎の上を黄色い靄が覆うように見える。花の後には直径3~4ミリの実がなるが結実率は低い。

 

 

・オミナエシは刈り取ってしばらく放置すると腐った煮物のような臭みが生じる。これにちなんでかつては「敗醤臭」と呼び、漢方ではオミナエシやオトコエシの根を「敗醤根(はいしょうこん)」と呼ぶ。この臭いを女性の身体の一部の臭いに結びつけたのが、女郎花という名の由来だとする説がある。

 

 

・かつてはこの臭いのためオミナエシを茶席に使うのは禁忌とされた。花瓶に活けると中の水は悪臭を放つが、その原因は茎や葉に含まれるイソ吉原酸やボルネオール。前者は足の裏の匂いの原因ともされる。

 

 

・葉は羽根状に深く裂け、茎から対になって生じる。茎は真っすぐに伸びて上方で複数に分岐し、下方には細い毛をまばらに生じる。この茎で箸を作って仏前に供える習慣があり、ボンバナと呼ばれる。

 

 

・草丈は60~150センチほど。葉や茎は食用にならないが、日干しした根を煎じて飲めば利尿、解毒、腫物に効果があるという。生薬名は「黄花竜牙」あるいは「敗醤」。根茎は横へ這うように伸び、株の横に新たな株を作って繁殖する。

 

 

・オミナエシと対になって話題になるものにオトコエシがあるが、こちらは、より大型で白い花が咲く。オミナエシの「オミナ」は女を意味し、「エシ」は「なるべし」の省略形。草姿の優しさを女性になぞらえて名付けられたとする説が一般的。

 

 

・「女郎」には「遊女」のイメージがあるが、古い時代には高貴な女性を「女郎」と呼んだ。別名にあるアワバナは花の様子を粟飯にたとえたもので、「女飯(オミナメシ)」をオミナエシの語源とする説もある。

 

 

・オミナエシ属は世界に約15種ほどが生息し、日本にはそのうち5種が育つ。日本と同じオミナエシは中国や朝鮮半島にもある。

 

 

・一般に秋の七草といわれるものは本種以外に、ススキキキョウナデシコフジバカマクズハギである。

 

 

【オミナエシの品種・似ている草花】

オトコエシ

 

 

・オトコオミナエシ

 オミナエシとオトコエシの雑種で淡い紅色の花が咲く。

 

 

・ハクサンオミナエシ

 東北地方~北陸地方に分布し、葉はオミナエシのような羽根状にならず、広い卵形の単葉で縁に裂け目がある。別名はコキンレイカ。

 

はくさんおみなえし
ハクサンオミナエシ

オミナエシの基本データ

 

【分 類】オミナエシ科

     スイカズラ属

     多年草

【漢 字】女郎花(おみなえし)

【別 名】ボンバナ/アワバナ

     オンナメシ/オミナメシ

     チメクサ/オホトチ

【学 名】Patrinia scabiosifolia

【英 名】Golden lace

【開花期】8~10月

【花の色】黄色

【草 丈】~150cm

 

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