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ウメガサソウ/うめがさそう/梅笠草

Dutchman's pipe vine 

うめがさそう
ウメガサソウの草丈は10~15センチほど
梅笠草,特徴
開花は6~7月
つぼみ,ツボミ
蕾の様子
うめがさそう
花が終わると赤褐色の実ができる

 

【ウメガサソウとは】

・沖縄を除く日本各地に分布するツツジ科の多年草。草丈10センチほどの小さな草だが、夏になると小さな白い花を咲かせる。花は笠状でウメに似るためウメガサソウと名付けられた。

 

 

・自生は丘陵や海辺の林内。やや乾燥した場所を好むがコケの間に生えていることもある。日本以外でもロシア、中国、ブータンに分布し、中国では「喜冬草」と表記する。

 

 

・ウメガサソウの開花は6~7月。茎先から伸びた花茎に直径1センチほどの花が一輪ずつ咲く。花先は五つに裂けて萼片も5つ。10本ある雄しべは頂部に孔があり、そこから花粉を出す。雌しべは非常に短い。小さな花かつ下向きに咲くため、普通に歩いていると視界に入りにくい。

 

 

・花の後にできる果実は直径6ミリほどの扁平した球形。9~10月頃、赤褐色に熟すと上向きになり、長い間、落ちずに残る。

 

 

・茎は細いがしっかりと直立し、稀に枝分かれがある。数少ない葉が茎から互い違いに生じるが葉柄は短く、輪生のように見える。

 

 

・葉は先の尖った長楕円形で長さ20~40ミリ、幅5~15ミリほど。光沢のある厚い皮質で、縁には細かなギザギザがある。ここでは草の仲間としているが常緑性であり、低木に分類されることもある。

 

 

【ウメガサソウに似た植物】

・オオウメガサソウ

 日本各地に分布する近縁種で似たような性質を持つが、根茎がより発達しており、一定の範囲で群生するように育つ。

 

ウメガサソウの基本データ

 

【分 類】ツツジ科/ウメガサソウ属

     多年草

【漢 字】梅笠草(うめがさそう) 

【別 名】

【学 名】Chimaphila japonica

【英 名】

【開花期】6~7月

【花の色】白色

【草 丈】~15cm

 

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