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ゴンズイ/ごんずい/権翠

Gonzui tree

ゴンズイ,樹木,ごんずい
ゴンズイは木よりも魚の方が有名か・・・
ごんずい,樹木,冬芽,ゴンズイ
冬芽は大きめで、存在感がある
キツネノチャブクロ,樹木
サクラの花が咲くころ、新芽が顔を出す
ゴンズイの木,ごんずい
新芽の様子
権翠,樹木,画像
ゴンズイの葉っぱ 縁には細かなギザギザがある
ゴンズイ,開花,時期,ごんずい
初夏に咲く花は黄緑色で地味
開花時期
ゴンズイの花
ゴンズイの木,樹木,花
遠目からはよく目立つ
狐の茶袋,樹木,ごんずい
でき始めの実は緑色だが・・・
ゴンズイ,木,紅い実,狐のちゃぶくろ
徐々に赤みを増し・・・
ゴンズイという木の特徴,権翠
熟しきると中から種子が顔を出す
黄葉,ごんずい
紅葉の様子
クロクサギ
一部は翌春まで枝に残る
ごんずいの木,植物
種子が落ち切った様子
権翠,樹皮
ゴンズイの樹皮

 

【ゴンズイとは】

・関東地方以西の本州、四国、九州及び南西諸島に分布するミツバウツギ科の落葉樹。日当たりのよい低山の雑木林などで普通に自生し、普段は目立たないが、葉が緑色の時季から果実が赤くなるため、初秋には人目を惹く。

 

 

・ゴンズイの仲間は中国及び朝鮮半島南部に見られるが、本種は日本の固有種であり、19世紀の始めにシーボルトらが当時の新種として発見した。地方によってはキブシコシアブラをゴンズイと呼ぶことがある。

 

 

・名前の由来には、①毒を持つナマズの仲間「ゴンズイ」と同様、役に立たないためとする説、②ミカン科のゴシュユが中国から伝わった際に本種と混同され、ゴシュユがゴンズイに転訛したとする説がある。実際には、魚のゴンズイは天ぷらにすることがあり、樹木のゴンズイは若菜を食べることがある。

 

 

・葉は長さ4~9センチの小葉が5~9枚集まって羽根状になる。小葉は細長い卵形で先端が尖り、晩秋には紫がかった色に紅葉する。ゴンズイは別名を「クロクサギ(黒臭木)」というが、葉をちぎると独特の香りがする。クサギに比べれば葉は断然大きく、その形状も異なるが、果実が青いクサギに対する命名と思われる。

 

 

・ゴンズイの開花は5~6月。その年に伸びた若い小枝の先端に、多数の小花が穂状になって咲く。花は直径5ミリほどの淡い黄緑色で、花弁と萼が5枚ずつあるがあまり目立たない。

 

 

・花の後には画像のようにユニークな袋状の果実ができ、9~11月に赤く熟すと縦に裂け、中から光沢のある黒い種子が1~2粒ほど顔を出す。学名のEuscaphisは美しい小舟を意味する造語で、果実の様子にちなむ。種子は堅く、人気があるとはいえないがツグミ、イカル、シロハラ、シメなどの野鳥が採食する。

 

 

・樹皮は紫色を帯びた黒色で、白く掠れた不規則な模様が入り、樹齢を重ねると縦に剥離する。稀にシラカバなみに幹の白い個体があり、庭木として珍重される。材質は柔らかく建材としては使いにくいが、加工しやすいため細工物に使われる。

 

 

【ゴンズイの育て方のポイント】

・耐寒性がやや乏しいため、植栽の適地は関東地方以西~九州となる。

 

 

・日向であれば土地を選ばず丈夫に育ち、病害虫に被害も少ない。

 

 

・枝ぶりは荒々しく、大振りになりやすいため庭木として使う例は少ない。芽を出す力は強いため、剪定によって形を作ることはできる。

 

 

【ゴンズイに似た木】

 ゴンズイ属の樹木は本種のみであり、近縁種はない。果実の様子が似る木としては既出のクサギマユミがある。

 

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ゴンズイの基本データ

 

【分類】ミツバウツギ科/ゴンズイ属

    落葉広葉/小高木

【漢字】権翠(ごんずい)

【別名】クロクサギ/キツネの茶袋

    ゴゼノキ/ミハンチャギ

【学名】Euscaphis japonica

    Kanitz

【英名】Gonzui tree

【成長】早い

【移植】普通

【高さ】3~6m

【用途】雑木

【値段】1500円~

 

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