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カンレンボク/かんれんぼく/旱蓮木
Cancer tree
【カンレンボクとは】
・中国の中南部(チベット)を原産とする落葉樹で、大正時代に日本へ渡来した。中国では街路樹に使われるが、日本では稀に公園や植物園等で見られる程度。
・丈夫で育てやすいことや、一つの果実の中にたくさんの種ができることから、かつての中国では子孫繁栄につながる縁起の良い木=「喜樹」としてもてはやされた。漢字表記は馴染みのない「旱蓮木」で和名はその訓読み。
・カンレンボクの開花は8~9月。花はヤツデのようなクリーム色の球形で雌雄同株。ヤツデと同様に雄花から雌花に変わっていく。咲き始めは多数の雄しべに覆われた球形で、雄しべが落ちると先端が三つに分かれた雌しべが顔を出し、凹凸が目立つようになる。
・花が終わると直径2~3センチほどの果実ができ、10~11月になると黄褐色に熟す。でき始めはヤマボウシのようだが、徐々に小型のバナナのような風体に変化していく。ほんのりと甘味があるが積極的に食用するようなものではない。
・英語名「Cancer tree」は、実や根に含まれるカンプトテシンという物質の構造が、抗がん剤の開発に大きく貢献したことから名付けられた。生薬名は喜樹果(きじゅか)という。
・葉は枝から互い違いに生じ、長さ10~25センチほどの楕円形になる。無毛で表面には光沢があり、規則的に並ぶ葉脈が目立つ。裏面もほぼ無毛だが葉脈の基部に綿毛がある。葉の縁にギザギザはないが大きく波打つ。
・樹皮は白っぽい灰色で樹齢を重ねると縦に浅く裂ける。
【カンレンボクの育て方のポイント】
・丈夫で育てやすいが、葉が大きいことや枝振りが単調なことなどから、庭木として個人宅に植栽するのには向かない。
・芽を出す力は強いため、剪定によってある程度成長を抑えることはできる。
【カンレンボクに似ている木】
・アワブキ
葉の様子が似た木で本種よりも普通に見られる。
カンレンボクの近縁種であり、性質が似る。
【名前が似ている木】
・カンボク
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カンレンボクの基本データ
【分類】ミズキ科(オオギリ科)
カンレンボク属
落葉広葉/高木
【漢字】旱蓮木(かんれんぼく)
【別名】カンレン/キジュ(喜樹)
【学名】Camptotheca acuminata
【英名】Cancer tree
Tree of life
【成長】やや早い
【移植】普通
【高さ】20~30m
【用途】公園/街路樹
【値段】3000円~