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カイノキ/かいのき/楷樹
Chinese pistache
【カイノキとは】
・中国、台湾及び東南アジアを原産地とする落葉樹。中国にある孔子の墓所に植えられており、日本には大正初期に渡来した。当初は儒学に馴染みのある場所に植栽され、そこから各地に広まった。このためカイノキは「学問の聖木」あるいは「学問の木」とされ、教育機関のシンボルツリーになることがある。
・葉は先の尖った小葉が5~9対集まって羽根状になるが、先端に1枚あるものとないものがある。紅葉が美しいことで知られるが、個体や環境によって赤にも黄色にも変化し、同じ木でも年によって色合いが微妙に異なる様が好まれる。
・整然とした枝葉の様子から、書道の「楷書」の語源になったとされる。材も美しく家具等を造るのに使われる。
・成木になると幹が腐って空洞になる=芯が腐乱することから別名の「ランシンボク」がある。樹皮は灰黒色で年を経るにつれて縦に浅い裂け目が入る。
・カイノキの開花は4~5月。葉の脇から伸びた花序に、クリーム色の花が円錐状に多数集まる。雌雄異株で雌の木には花後に画像のような果実ができる。果実は直径6ミリほどの歪んだ球形で、熟すと藍黒色になって美しい。
【カイノキの育て方のポイント】
・土質は選ばず丈夫に育つが、多少湿気のある場所がよい。
・きれいな紅葉を鑑賞するには日照が不可欠。
・暖地性だが、耐寒性はある。
・特徴的な葉をいかすため、できるだけ剪定を避け、広々と育てたい。成長に伴って横幅も出てくるため、相当なスペースが必要となる。一般家庭にはあまり向かない。
【カイノキに似ている木】
・ハゼノキ
・ムクロジ
カイノキの基本データ
【分類】ウルシ科/カイノキ属
落葉広葉/高木
【漢字】楷樹(かいのき)
【別名】カイジュ/ランシンボク
ナンバンハゼ/トネリバハゼ
コウレンボク/クシノキ
【学名】Pistacia chinensis
【英名】Chinese pistache
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】20~30m
【用途】公園
【値段】1000円~