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カイノキ/かいのき/楷樹

Chinese pistache

なぜ楷書という,かいのき,カイノキ
この枝の様子が「楷書」の語源 「学問の木」と呼ばれる
カイノキのふゆめ,ランシンボク
冬芽の様子
ランシンボク,らんしんぼく,かいのき
芽出しの様子
カイノキ,樹木,かいのき
芽吹きの頃の様子(赤いのは蕾)
カイノキ,かいのき,葉っぱ
葉は羽根状で、クシノキ(櫛の木)との別名がある(画像は若葉)
楷書の語源
成葉の様子
櫂の木,特徴,かいのき
真夏のカイノキ
カイノキ,赤い実
黄葉の少し前、枝元に実ができる
ランシンボク,果実,かいのき
はじめはこんなにカラフル
楷の木,果実
そのうち真っ赤になって・・・
栢木,櫂の木の実,かいのき
熟せば黒っぽくなる
らんしんぼく,かいのき,青い実
枯れ落ちた実にはこんな色も
カイノキ,黄葉,紅葉,かいのき
黄葉の美しさは他を圧倒する
学問の木
学問の木だが、勉強に集中できなそう・・・
かいのき,樹木
条件によっては赤く染まる
楷書 語源
冬季の様子
カイノキ,幹,かいのき
樹皮の様子

 

【カイノキとは】

・中国、台湾及び東南アジアを原産地とする落葉樹。中国にある孔子の墓所に植えられており、日本には大正初期に渡来した。当初は儒学に馴染みのある場所に植栽され、そこから各地に広まった。このためカイノキは「学問の聖木」あるいは「学問の木」とされ、教育機関のシンボルツリーになることがある。

 

 

・葉は先の尖った小葉が5~9対集まって羽根状になるが、先端に1枚あるものとないものがある。紅葉が美しいことで知られるが、個体や環境によって赤にも黄色にも変化し、同じ木でも年によって色合いが微妙に異なる様が好まれる。

 

 

・整然とした枝葉の様子から、書道の「楷書」の語源になったとされる。材も美しく家具等を造るのに使われる。

 

 

・成木になると幹が腐って空洞になる=芯が腐乱することから別名の「ランシンボク」がある。樹皮は灰黒色で年を経るにつれて縦に浅い裂け目が入る。

 

 

・カイノキの開花は4~5月。葉の脇から伸びた花序に、クリーム色の花が円錐状に多数集まる。雌雄異株で雌の木には花後に画像のような果実ができる。果実は直径6ミリほどの歪んだ球形で、熟すと藍黒色になって美しい。

 

 

【カイノキの育て方のポイント】

・土質は選ばず丈夫に育つが、多少湿気のある場所がよい。

 

 

・きれいな紅葉を鑑賞するには日照が不可欠。

 

 

・暖地性だが、耐寒性はある。

 

 

・特徴的な葉をいかすため、できるだけ剪定を避け、広々と育てたい。成長に伴って横幅も出てくるため、相当なスペースが必要となる。一般家庭にはあまり向かない。

 

 

【カイノキに似ている木】

ハゼノキ

 

 

ニワウルシ

 

 

ムクロジ

 

カイノキの基本データ

 

【分類】ウルシ科/カイノキ属

    落葉広葉/高木

【漢字】楷樹(かいのき)

【別名】カイジュ/ランシンボク

    ナンバンハゼ/トネリバハゼ

    コウレンボク/クシノキ

【学名】Pistacia chinensis 

【英名】Chinese pistache

【成長】やや早い

【移植】簡単

【高さ】20~30m

【用途】公園

【値段】1000円~

 

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