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フェイジョア/ふぇいじょあ
Feijoa tree
【フェイジョアとは】
・ブラジル南部、ウルグアイ及びパラグアイなどの中南米を原産とするフトモモ科の常緑樹。亜熱帯の果樹だが耐寒性があり、花も美しいため日本においても庭木として植栽される。日本にはアメリカを経由して昭和初期に渡来した。
・葉は長さ6センチほどの卵型に近い楕円形。厚めの皮質で表面は光沢のある濃緑色になり、裏面は細かな綿毛が密生するため白っぽい。枝は分岐が多く密生し、樹齢を重ねた樹皮は灰褐色になる。
・フェイジョアの開花は6~7月。花は直径4センチほどの盃状で花弁の外側は白い綿毛に覆われるが、内側は赤紫色になる。シベが鮮やかな紅色になってよく目立ち、その作りは同じ時期に咲くビヨウヤナギやキンシバイに通じるものがある。肉厚なフェイジョアの花弁には甘味があり、サラダにして食べることができる。
・フェイジョアの果実は長さ3~7センチの球形~楕円球で、10~11月頃になると赤~灰色を帯びた緑色に熟して自然に落下する。
・果肉は半透明のゼリー状で甘味があり、パイナップルのような香りを放つ。生でも食べられるが、通常は落下前に収穫し、しばらく寝かせたもの(追熟させたもの)をジャムやゼリーにして食用する。
【フェイジョアの育て方のポイント】
・原産地を見れば分かるように温暖な地を好むが、成木であれば冬場に気温がマイナス10度になるような場所でも耐える。ただし寒風には弱いため、風当たりの強い場所は避けるか、囲いを設けるとよい。一般的な植栽の適地は関東以南となる。
・水はけが良ければ土質を選ばずに育つが、日差しを好む「陽樹」であり、日陰では花や実ができにくい。
・剪定には耐えるが、刈り込みばさみで刈り込むような木ではない。密生した枝を根元から間引くような剪定が適する。花は前年に伸びた枝に咲くため、秋に枝先を切ると果実ができない。
・品種によって自家受粉するものとそうでないものがある。実ができやすい「自家結実性」の代表的な品種は「クーリッジ」「プリティグリーン」などで、大型の実がなる。実ができにくい「自家不結実性」の品種には「マンモス」や「トライアンフ」などがある。「自家不結実性」でも人口受粉すれば実ができる。
【フェイジョアに似た植物】
・ストロベリーグァバ
ブラジルを原産とする近縁種だが、果実は球形でより小さく、葉は両面とも無毛で艶があるため、テリハバンジロウともいう。
フェイジョアの基本データ
【分類】フトモモ科
フェイジョア属
常緑広葉 低木~小高木
【漢字】─(ふぇいじょあ)
【別名】パイナップルガアバ(グァバ)
【学名】Feijoa
sellowiana Berg
【英名】Feijoa tree
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】3~5m
【用途】果樹/公園
【値段】800円~