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ギンコウボク/ぎんこうぼく/銀厚朴

White champak tree

銀朴木,花
香り高い花は、アロマオイルとして使われる
白玉蘭,ぎんこうぼく
新芽の様子
ギンコウボク,葉っぱ,銀行木,ぎんこうぼく
葉は長さ20センチ以上になる
銀朴木,葉
裏面の様子
銀厚朴,樹木
ギンコウボクの花
ginnkouboku
蕾と花の様子
ギンコウボク,樹木,銀行,ぎんこうぼく
花は葉に埋もれて目立たない
White champak tree
樹高は10m程度になる
White champak tree
樹皮の様子

 

【ギンコウボクとは】  

・中国南部、インドネシア及びフィリピンなどの熱帯アジアを原産とするモクレンの仲間。同地に自生するキンコウボク(金厚朴)とM. montanaの雑種であり、花の色からギンコウボク(銀厚朴)と名付けられた。勘違いしやすいが「銀行木」ではない。 

 

 

・ギンコウボクの葉は15~30センチほどと大きく、革質で厚みがあり、先端が尖るのが特徴。常緑性であるが、日本に自生する常緑のモクレンはオガタマノキのみ。最近ではミケリアや本種などのような外来種が庭木として使われる。

 

 

・4~9月に画像のような白い花を何度か咲かせる。花は大きな葉に隠れるよう、かつ高い位置に咲くため、あまり目立たないが、香りが強いため開花に気付くことがある。花弁は8~9枚あり、画像のように捩れていることが多い。

 

 

・花の香りは咲き始めが最も強く、花弁が開ききると香りは乏しくなる。中国では古くからこの花弁を束ねたものを芳香剤として露店で扱っていたが、最近ではこの花から抽出したオイルを「マグノリアオイル」というカッコいい名前でアロマオイルや食品添加物として売り出している。 

 

 

・マートルとして親しまれるギンバイカをギンコウボクと呼ぶこともあるが、本種との関係はない。

 

 

【ギンコウボクの育て方のポイント】

・自生地では街路樹や寺院の庭園などに使われるが、霜が降りる地域での地植えはできない。鉢植えで育てるのが普通。

 

 

・熱帯及び亜熱帯の地域であれば土質を選ばずに育てられる。

 

 

・移植は難しく、取り木で増やすのが一般的。大木となるため一般家庭では鉢植えで育てる方が無難。

 

 

【ギンコウボクに似ている木】

モクレン

 

 

コブシ

 

 

タイサンボク

 

 

カラタネオガタマ

 

 

ミケリア

 

 

オガタマノキ

 

 

ホオノキ

 

ギンコウボクの基本データ

 

【分類】モクレン科/オガタマノキ属

     常緑広葉/小高木

【漢字】銀厚朴(ぎんこうぼく) 

【別名】Michelia ×alba

【学名】ハクギョクラン(白玉蘭)

    ホワイトシャンパン

    ミケリア・アルバ

【英名】White champak tree

【成長】普通

【移植】難しい

【高さ】5~10m

【用途】(日本では)鉢植え

【値段】1000円~

 

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