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ホソバテンジクメギ/ほそばてんじくめぎ

細葉天竺目木

Red pedicel barberry

てんじくめぎ,植木
葉は細長く、観葉植物のような雰囲気がある
テンジクメギの木
新葉は赤みを帯びる
ほそばあかめぎ,てんじくめぎ
枝にある鋭いトゲが本種の特徴
棘のある木
裏面の様子
クリスマスカラーの木,てんじくめぎ
常緑だが葉の一部は冬季に赤くなる
天竺メギ
枝の様子
てんじくめぎ
放任すると枝葉は四方八方へ広がる
細葉,てんじくめぎ
庭園では低く刈り込んで管理することが多い
開花時期
開花は3~4月
ほそばてんじくめぎ,花
1つの雌しべを6本の雄しべが囲む
黄色い花が咲くトゲのある木
密生した花を遠くから見ると ミモザのよう
ホソバテンジクメギの果実,種子
果実は表面に粉を吹く
てんじくめぎ,樹木
冬季の様子

 

【テンジクメギとは】

・中国の西南部を原産とするメギ科の常緑低木。花や枝にあるトゲは日本に自生するメギと同様だが、冬でも葉を落とさない常緑性であり、葉の形もメギとは異なる。日本に渡来したのは戦後のことで、公園や植物園で稀に植栽される。 

  

 

・「天竺」は本来、インドを表すが「外来の」という意味合いでテンジクメギと名付けられた。別名はホソバアカメギで、寒い時季に一部の葉が赤くなることに由来する。新葉も赤みを帯びるが、赤と緑のコントラストが映えるのは冬であり、クリスマスカラーに見立てられる。

 

 

・葉は長さ2~8センチ、幅1~2センチほどの長楕円形先端が尖り、縁には針のように鋭いトゲがある。全体に革質で表面には光沢があり 裏面は淡い緑色。天候や時季によっては葉の縁が反り返ったようになる。 

 

 

・幹は細く、株立ち状に分岐しながら高さ3m程まで育つ。樹皮はナンテンと同様で枝はやや角張り、葉から変化したトゲが3本ずつ、節ごとに生じる。葉は枝から互い違いに生じるが、先端付近で車輪状に集まるように見える。

 

 

・テンジクメギの開花は3~4月。枝先付近の葉の脇に黄色い花を数輪単位で咲かせる。花の直径は1センチほどで、花弁は6枚あり、花の中心部には花柱が一つと6本の雄しべがある。 

 

 

・メギ同様にトゲの多い木だが、画像のとおり花の基部にも鋭いトゲがある。果実は長さ1センチ弱の楕円形で、熟すと表面に白粉を吹いた黒色になる。

 

 

【ホソバテンジクメギの育て方のポイント】

 

・丈夫な性質を持ち、暑さ寒さに強い。日陰にも耐えるが、日照が少ないと花は咲かない。

 

 

・主だった幹はなく枝葉が密生するため樹形はまとまりにくい。また、枝葉にあるトゲが厄介であり、防犯にはよいが剪定作業はやや面倒になる。

 

 

【ホソバテンジクメギに似ている木】

 

メギ

 

 

ヒイラギナンテン

 

 

マホニアチャリティ

 

ホソバテンジクメギの基本データ

 

【分類】メギ科/メギ属

    常緑広葉/低木

【漢字】天竺目木(てんじくめぎ) 

【別名】ホソバアカメギ

【学名】Berberis sanguinea

【英名】Red pedicel barberry

【成長】やや遅い

【移植】普通

【高さ】1~3m

【用途】公園/垣根

【値段】2000円~

 

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