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ベニカナメモチ/べにかなめもち/紅要黐
Japanese photinia
【ベニカナメモチとは】
・新芽の紅色が美しく、他の植物の緑色と鮮やかなコントラストを作ることができることや、他の庭木とは風情が異なり洋風住宅にも馴染むとして、かつては垣根に利用されることが多かった。
・カナメモチの変種で、カナメモチ自体も新芽は赤いため混乱しやすいが、カナメモチのうち特に新芽の紅が強いものをベニカナメとして区別している。さらに、同じような葉を持つレッドロビン(セイヨウカナメモチ)という品種もあり、素人では見分けをつけにくい。
・初夏に小さな白い花を咲かせ、冬には赤い実を付けるが、一般家庭では多くの場合、刈り込んで育てられるためこれらを見ることは少ない。
【ベニカナメモチの育て方のポイント】
・流通量が多く、比較的安価で入手できる。
・日当たりが悪いと生育が遅め。
・土質を選ばずどこでも育てられるという説もあるが、粘土質の新興住宅地では生育不良のこともある。植え穴に腐葉土や鶏糞をすき込むのがよい。
・レッドロビンに比べ、病害虫(ごま色斑点病など)に弱いとされる。発病を避けるには、刈り込みバサミではなく木バサミで剪定するのがよい。
【ベニカナメモチに似ている木、見分け方】
病害虫に強いとしてより多く垣根に利用される品種。ベニカナメモチよりも葉が大きく、新芽の紅色が濃いが、枝ぶりはやや荒い。
中国や台湾に分布する品種で、ベニカナメモチあるいはレッドロビンよりも、はるかに葉が大きい。日本では庭木としての利用はあまりなく、植物園で見掛ける程度。葉が古くなると紅葉して落ちるのも特徴。
ベニカナメモチの基本データ
【分類】バラ科/カナメモチ属
常緑広葉/小高木
【漢字】紅要黐(べにかなめもち)
【別名】ベニカナメ/アカメモチ
【学名】Photinia glabra
Beni kaname
【英名】Japanese photinia
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】5m~8m
【用途】垣根/公園
【値段】300円~