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ハクチョウゲ/はくちょうげ/白丁花
June snow
【ハクチョウゲとは】
・中国、台湾、インドシナ、沖縄等を原産とするアカネ科の常緑低木。花を観賞するため元禄年間(江戸時代)以前から本州でも園芸用に使われるようになった。丈夫で剪定に強く、花壇や芝生の縁取り、低めの生垣として植栽される。
・熊野川や四万十川流域に自生する同じアカネ科の落葉低木で、紫色の花を咲かせる「シチョウゲ(紫丁花・イワハギ)」に対するものとして、ハクチョウゲと名付けられた。英名はジューンスノーで6月に降る雪を意味し、中国名の表記も「六月雪」。
・「丁」は花の形のことで簡単にいえば「ラッパ型」を表す。つまり、「白い丁型の花が咲く」ことが命名の由来。白鳥とは関係がない。
・一見するとイヌツゲのようだが、初夏(5~7月頃)になると、緑の葉の上に雪が降ったように小さな花を咲かせる。花は一重で直径1センチ、長さ1~1.5センチほど。短い枝先に咲き、八重咲きや二重先の品種もある。
・葉はギザギザのない楕円形で、長さは6ミリから2センチ程度。枝から対になって生じる。画像のように新葉の軸は紫色を帯びる。枝分かれが多くて枝葉は密生しやすい。
・ハクチョウゲを剪定すると切断面は強い臭気を放つ。茎葉及び根には、肝臓やのどの痛みを和らげる作用があるとして漢方薬に使われる。
・花の先端は5~6つに裂け、その裂片はさらに浅く三つに分かれる。外側は淡い紫色または薄紅色を帯びる。雌雄異株で、花には5個の雄しべがあり、雌花は花柱(雌しべ)が長く、雄花では短い。
【ハクチョウゲの育て方のポイント】
・刈り込みに強く、丸や四角など好きな形に作りやすい。剪定の時期は特に配慮する必要がないものの、できれば真夏は避けた方がよい。
・樹高が低く、枝葉が密生するため、下枝のなくなった垣根を補うことができる。
・日陰でも育てられる。(花つきは悪くなる)
・乾燥、湿気に強い。土質を選ばず、病害虫にも強い。
・北海道以外では植栽可能だが、関東以北の寒冷地では冬期に葉が枯れたようになり、落葉することも多い。冬季に人が集まる場所の演出には不向き。
・日本ではほとんど結実しないが、挿し木によって簡単に増やすことができ、梅雨時に切った枝を挿せばほぼ確実に発根する。
【ハクチョウゲの品種】
・フイリハクチョウゲ~葉に模様が入る。
・ヤエハクチョウゲ~八重咲き種
・フタエザキハクチョウゲ~花が二重
・ダンチョウゲ~節がつまり、葉が密に重なり合う。
・ピンクミスティック~ピンク色の花を咲かせる。
【ハクチョウゲに似ている木】
・シナハクチョウゲ
中国を原産とするハクチョウゲの仲間で、別名をトウハクチョウゲ(唐白丁花)あるいはハクバコツ(白馬骨)という。ハクチョウゲよりも葉は大きめだが、花は小ぶりで花弁に細かな毛がある。
春から初夏に開花 苗木花木 庭木の苗/ハクチョウゲ(白丁花):桃花(ピンクミスティック)5号... |
ハクチョウゲの基本データ
【分類】アカネ科/ハクチョウゲ属
常緑広葉(半常緑)/低木
【漢字】白丁花(はくちょうげ)
【別名】ハクチョウボク/六月雪
【学名】Serissa japonica
【英名】June snow
【成長】やや早い
【移植】簡単
【高さ】0.5m~1m
【用途】公園/洋風庭園/垣根
トピアリー/盆栽
【値段】500円~