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キンカチャ/きんかちゃ/金花茶

Golden camellia

きんかちゃの木
キンカチャの花
きんかちゃ,植物
新芽は赤みを帯びる
Golden camellia
若葉はピカピカしている
yellow camellia、flower
葉はツバキより大きいが、さらに大きい「オオバキンカチャ」もある
きんかちゃ,植物,キンカチャ
葉脈は陥没して「打ち出し模様」になる
つぼみ,ツボミ
蕾の様子
金花茶,特徴,キンカチャ
多数ある雄しべはオレンジ色
きんかちゃ,種子
でき始めの果実
Golden camellia flower
枝や幹は明るい灰色に

 

【キンカチャとは】

・中国の広西チワン族自治区及びベトナムの一部地域を原産とするツバキ科の常緑樹。日本に自生し世界中のツバキの原種となっているヤブツバキユキツバキの花には黄色い色素がないため、キンカチャが中国科学院によって発表された1965年当時は、「幻の黄金花ツバキ」として持てはやされた。

 

 

・キンカチャは発表後しばらく、中国国外への持ち出しが禁じられていたが、1978年には日本へ種子が送られた。83年以降になると市販されるようになり、現在では世界各地で栽培される。 

 

 

・原産地は熱帯及び亜熱帯地域であり、キンカチャは寒さに弱い。日本の多くの地域では露地植えが難しいため、ツバキのようには普及しておらず、鉢植えや温室で栽培されるのみ。 

 

 

・キンカチャを片親として作出された「初黄」など、耐寒性を兼ね備えた黄色いツバキ全般をキンカチャと総称する場合もある。

 

 

・キンカチャの葉には陥没した葉脈による打ち出し模様があり、ツバキよりもチャノキに近い雰囲気を持つ。

 

 

・葉は長さ8~18センチ、幅4~7センチの長楕円形で枝から互い違いに生じ、縁には細かなギザギザがある。ツバキ同様、表面は光沢があり、特に若葉は鮮やかな緑色になる。 

 

 

・「金花茶」ではあるが、お茶にして飲用することはできない。新芽が伸びるのは秋で、霜にあたると傷むことが寒さに弱い理由の一つ。

 

 

・キンカチャの開花は10~2月。葉が大きいわりに花は小さく、直径5~7センチほど。9~11枚ある花弁は先端が丸みを帯び、オレンジ色のシベを抱えるように半開する。花言葉は「円満」。

 

 

【キンカチャの育て方のポイント】

・耐寒性が低く、気温5℃を下回る場所では育てられない。日本で露地植えできるのは九州南部以南で、他の地域では室内あるいは温室で育てる必要がある。

 

 

・市販されているものは接ぎ木が多く、土質を問わず丈夫に育つ。半日陰にも耐えるが、花を十分に楽しむには日向に植える必要がある。

 

 

・剪定の時期(花の直後)を間違えると花数が少なくなる。花の後には肥料を施した方がよい。

 

 

【キンカチャの品種】

・オオバキンカチャ

 中国~ベトナムを原産とする品種。名前のとおりキンカチャに比べると大きな葉を持つ。

 

おおばきんかちゃ
オオバキンカチャ

キンカチャの基本データ

 

【分類】ツバキ科/ツバキ

     常緑広葉/低木

【漢字】金花茶(きんかちゃ)  

【別名】

【学名】Camellia chrysantha

【英名】Golden camellia

【成長】やや早い

【移植】簡単(冬季は避ける)

【高さ】0.5m~5m

【用途】鉢植え

【値段】2000円~

 

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