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カノコリ/かのこゆり/鹿の子百合

Showy lily

かのこゆり,花
純白の花弁に鮮やかな模様が入る
かのこゆり,苗
新芽の様子
葉っぱ
若葉の様子
鹿の子ゆり
葉は濃緑色で長さは20センチ以上になる
Showy lily
でき始めの蕾
ツボミ,つぼみ
7月の開花に向けた徐々に大きくなる
鹿の子百合
開花前には10センチほどの長さに
Showy lily
カノコユリの花
花の画像
「鹿の子模様」は立体的になっている
Showy lily
裏側の様子
かのこゆり,開花期
草丈は人の背丈ほどに
かのこゆり,種子
花の後にはこんな感じで実ができ
果実,種子
少しずつ膨らんで褐色に熟す
黄葉
秋には葉が黄変する
カノコユリ,特徴
冬季の様子(空になった果実の中にキリギリスらしき虫が・・・)

 

【カノコユリとは】

・四国や九州に自生するユリの仲間。花弁にある斑点模様をカゴノキと同じように子鹿の柄に見立て、「鹿の子百合」と命名された。古くから観賞用として普及し、10を超える園芸品種がある。別名はドヨウユリ、タナバタユリ、カラユリ、ススユリなど。日本以外では台湾に自生が見られる。

 

・学名はLilium speciosum は、名付け親のツンベルクがこの花に惚れ込んだことに由来し、「見栄えがする百合」を意味する。日本人のみならずヨーロッパでも人気を誇り、19世紀にシーボルトが日本から持ち帰った球根は高値で取引された。

 

・開花は7~9月で長く伸びた花茎の先に5~20輪の花をまとめて咲かせる。花は画像のように少し斜め下を向いて咲くのが特徴。花弁は6枚で極端に反り返り、雌雄それぞれのシベが突き出す。雄しべの先端にある葯は赤褐色になるのが普通だが、黄色やオレンジになるものもある。

 

・花の後には果実ができやすく、種子を蒔けば発芽する。良く育った球根はユリの中ではヤマユリに次ぐ大きさになる。

 

・カノコユリの自生種には白い花が咲くシロカノコユリ(=タメモトユリ、シラタマユリ)がある。園芸品種の花色は様々であり、花弁に黄緑色の模様や黒褐色の斑点が入るもの等が知られる。

 

【カノコユリに似ている花】

ヤマユリ

ササユリ

ヒメサユリ

カノコユリの基本データ

 

【分 類】ユリ科/ユリ属

     多年草

【漢 字】鹿の子百合(かのこゆり)

【別 名】ドヨウユリ/タナバタユリ

     カラユリ/ススユリ

【学 名】Lilium speciosum 

【英 名】Showy lily

【開花期】~9

【花の色】白地に様々な色形の模様が入る

【草 丈】50~150cm

 

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