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トウダイグサ/とうだいぐさ/燈台草

Sun spurge

とうだいぐさ,植物
田畑や道端にも見られ、春~初夏に開花する
燈台草,芽生え
新芽の様子
とうだいぐさ,毒性
全草に毒性があり食用できない
とうだいぐさ
茎の様子

 

【トウダイグサとは】

・北海道を除く日本各地に分布するトウダイグサ科の越年草。名前にある灯台は海辺のそれではなく、昔の室内照明器である燈台に由来。本種の花が燈台に使った油用の皿に似ることによる。

 

・トウダイグサの開花は3~6月。茎先から5本の花柄を出して盃状の花をつけるが、花の縁には腺体と呼ばれる楕円形の部位があり、ここから蜜を分泌するのが特徴。花は小さくて目立たず、見落とされやすい。

 

・葉は長さ1~3センチ、幅1~2センチほどのヘラ型で、茎から互い違いに生じるが、頂部にはやや大きくて丸みのある葉が5枚、輪生する。葉柄はなく、丈夫な円柱形の茎から直接生じる。茎は株元で分岐し、草丈は20~40センチになる。

 

・茎葉をちぎると白い乳液を生じるが、これにはオイハディノールという有毒成分を含んでおり、誤食すると激しい下痢を引き起こす。毒性は茎葉に限らず根茎を含め全草にあり、注意が必要。

 

【トウダイグサに似た植物】

・ノウルシ

 湿った場所に群生する近縁種。春に開花するが黄色い新葉が花よりも目立つ。

 

タカトウダイ

 山地に生え、夏に花咲く。

 

・ナツトウダイ

 これも夏咲きで、ヒトデのような花を咲かせる。胸部にたまった水を除き、痛みを除去するとして薬用されるが、本種と同じように毒性があり危険。

なつとうだい
ナツトウダイ

・イワタイゲキ

 海岸の岩石地に生える近縁種。花は黄色い苞葉が目立って美しい。関東以西に分布。

 

ポインセチア

 

 クリスマスの街を彩る鉢植えでお馴染みのポインセチアと本種はまったく関係がないように思われるが同属。花もよく似ている。

トウダイグサの基本データ

 

【分 類】トウダイグサ科

     トウダイグサ属

     越年草

【漢 字】燈台草(とうだいぐさ)

【別 名】スズフリバナ

【学 名】Euphorbia helioscopia L.

【英 名】Sun spurge/Wolf's-milk

【開花期】3~6月

【花の色】黄緑色

【草 丈】~40cm

 

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