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コハマギク/こはまぎく/小浜菊
Nippon Kohama Daisy
【コハマギクとは】
・北海道(根室)~茨城県の太平洋岸に分布するキク科の多年草。海岸の岩場に自生する野生菊であり、津軽半島にある龍飛崎のような荒涼とした岩壁にも群生する。丈夫な性質をいかしてロックガーデンや鉢植えとして、園芸用にも普及する。
・花の印象はハマギクに似るが本種はキク属であり、ハマギク属のハマギクとは系統が異なっており、小型のハマギクではない。茎がハマギクのように木質化せず、草質にとどまることが両者の大きな違い。
・コハマギクの開花は9~11月。茎の先に直径4~5センチの花(頭状花)を一輪ずつ咲かせる。花弁(正確には舌状花)は白あるいは淡いピンク色で、開花から日が経つと次第に紅紫色になる。
・葉は株元からロゼット状に広がる「根生葉」と、茎の上部からわずかに出る線形の「茎葉」がある。根生葉と下方の茎葉は幅広の卵形で、羽根状に浅く五つに裂けるのが特徴。その基部はクサビ形で長い柄があり、裏面には腺点がある。
・茎は分岐しながら高さ15~30センチほどまで育ち、上部は紫色を帯びて、表面に軟毛を生じる。地下茎は地を這うように横に広がり、先端から新たな芽を出しながら育つ。
【コハマギクに似た花】
・エゾノソナレギク
北海道の日本海側に見られる近縁種。葉が細かに裂け、4~5月に白あるいは紅紫の花を咲かせる。
コハマギクの基本データ
【分 類】キク科/キク属
多年草
【漢 字】小浜菊(こはまぎく)
【別 名】─
【学 名】Chrysanthemum yezoense
【英 名】─
【開花期】9~11月
【花の色】白あるいはピンク
【草 丈】~50cm