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ガガブタ/ががぶた/鏡蓋
Water snowflake
【ガガブタとは】
・本州、四国及び九州に分布するミツガシワ科アサザ属の多年草。日本に在来する水草の一つであり、水深の浅い池や沼の水面に葉を浮かべて育つ。夏に咲く白い花は繊細な作りで美しいが、生育環境の悪化により絶滅が危惧されている。
・ガガブタという朴訥な名は漢字のとおり「鏡のフタ」を意味する。鏡のように煌めく水面にフタをするように葉が浮かぶこと、あるいは本種の葉を手鏡のフタに見立てたことによる。別名はオトコジュンサイ、イカリモなど。
・学名はNymphoides indicaで、「東インドに産するヒツジグサ属に似たもの」を意味する。日本以外では朝鮮半島、中国、オーストラリアなどに分布。
・花は直径2センチ前後。花冠(花弁)は深く五つに裂け、中央部は黄色に染まり、長い毛がある。カラスウリほどではないが、花弁の縁が細かな糸状に裂けるのが特徴。花の後には楕円形の乾いた実ができる。
・葉はハート形あるいは円形に近い卵形で基部は深く裂ける。直径は7~20センチほどで、細長い茎から1~3枚の葉が互い違いに生じる。夏から秋にかけて葉柄の基部に「殖芽(しょくが)」と呼ばれる新芽を付けて越冬するのも本種の特徴。
【ガガブタに似た草花】
・スイレン
・アサザ
・コウホネ
ガガブタの基本データ
【分 類】ミツガシワ科/アサザ属
多年草
【漢 字】鏡蓋(ががぶた)
【別 名】オトコジュンサイ/イカリモ
【学 名】Nymphoides indica
【英 名】Water Snowflake
【開花期】7~9月
【花の色】白
【草 丈】─