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カラスノゴマ/からすのごま/烏の胡麻
Karasunogoma(Corchoropsis tomentosa)
【カラスノゴマとは】
・関東地方以西の日本各地に分布するアオイ科(シナノキ科)カラスノゴマ属の一年草。秋にできる黒い種子はゴマのようだが、特に役に立たない=カラスが食べるゴマとして命名された。あまり目立つ草ではないが日本の在来種で、野原や宅地近郊の藪、道端などで普通に見られる。
・葉は長さ4~8センチ、幅2~5センチの長い卵形で、茎から互い違いに生じる。葉先は尖り 縁には大きなギザギザがあり、葉の両面、葉柄、茎には細かな毛が密生する。直立する茎は丈夫な繊維質で、かつては麻縄の代用とした。
・カラスゴマの開花は夏の終わりで、葉の脇から伸びた花柄に、直径1.5センチほどの黄色い花が一輪ずつ咲く。花には5枚の花弁と萼、10~15本の雄しべがあるが、花弁の外に飛び出しているのは雄しべではなく「仮雄しべ」と呼ばれるもの。
・花の後にできる果実は長さ4センチほどの細長い円柱形で、これにも細かな毛がある。果実は熟すと三つに裂けて種子を飛ばし、跡には反り返った萼片が残る。
カラスノゴマの基本データ
【分 類】アオイ科(シナノキ科)
カラスノゴマ属
一年草
【漢 字】烏の胡麻(からすのごま)
【別 名】─
【学 名】Corchoropsis crenata Sieb
【英 名】Karasunogoma
(Corchoropsis tomentosa)
【開花期】8~9月
【花の色】黄色
【草 丈】~90cm