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カライトソウ/からいとそう/唐糸草
Karaito-sou
【カライトソウとは】
・北アルプスの北部や白馬岳付近に分布するバラ科ワレモコウ属の多年草。草原や砂礫地で限定的に自生し、夏に紅紫色の花を咲かせる。一見すると外来種のような雰囲気を持つが日本の在来種で、カラフルな雄しべの様子を中国製の絹糸に例えて、カライトソウと名付けられた。
・カライトソウの開花は8~9月。枝先から垂れ下がる花穂は円柱状で、直径1ミリほどの小花が先端から順に咲いていく。花弁はないが9~12本ある雄しべが糸状に伸び、黒紫色の葯が彩を添える。雌しべは1本で、花の後には卵を逆さにしたような革質の果実ができる。
・葉には茎葉と根生葉があるが、茎葉は小型で柄が短く、基部に柔らかな毛があって互生する。根生葉は小葉11~13枚からなる羽根状で表面は濃緑色。葉脈が目立ち、裏面は粉白色を帯びる。
・根生葉を構成する小葉は長さ3~6センチ、幅1.5~3.5センチの長楕円形で先端が丸く、縁には細かなギザギザがある。茎は緑色でほぼ無毛。直立あるいは斜上し、上部でわずかに分岐する。
【カライトソウに似た植物】
・ナンブトウウチソウ
・エゾトウウチソウ
カライトソウの基本データ
【分 類】バラ科/ワレモコウ属
多年草
【漢 字】唐糸草(からいとそう)
【別 名】カラウチソウ
【学 名】Sanguisorba
hakusanensis Makino
【英 名】─
【開花期】8~9月
【花の色】紅紫
【草 丈】~90cm