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ヒヨドリジョウゴ/ひよどりじょうご/鵯上戸

Bittersweet Herb

ひよどりじょうご
ヒヨドリジョウゴは晩夏から初秋に赤い実を結ぶ
開花時期
花は直径5ミリほど 花言葉は「真実」など
ヒヨドリジョウゴ,蔓性
開花が進むと花弁は反り返る
ひよどりじょうご,植物
ヒヨドリジョウゴの花
鵯上戸,つる
花の後には球形の果実ができる
ツル性の草,赤い実
この赤い実がヒヨドリの好物 直径は8ミリほど
葉っぱ
葉は上下で形が異なる
つづらご,蔓
裏面の様子
つづらご,草花
ツルには細かな毛が密生するが・・・
ちゃらこ,草
太いものは木質化する
鵯上戸
ツルの長さは5~10mになる

 

【ヒヨドリジョウゴとは】

・北海道から沖縄まで日本全国に分布するナス科の多年草。日当たりのよい場所を好み、林縁、山の斜面、草地、川岸、道端などで他の樹木などに絡みついて育つ。

 

・中国最古の薬物学書である「神農本草経」ではヒヨドリジョウゴの茎葉を、長寿を保つ上質な薬草としているが、全草にジャガイモの芽と同じソラニンという毒性物質を含む。果実などを誤って食べると嘔吐、下痢、腹痛、胃炎、呼吸困難を招き、最悪の場合は命に関わる。

 

・漢名を「白英」または「穀菜」といい、民間療法では食酢に漬けた茎葉を帯状疱疹の外用薬に、煎じたものを解毒、解熱、利尿促進に使う。

 

・ヒヨドリジョウゴの開花は夏の終わり(8~9月)。ナスやホオズキに似た直径5ミリほどの五弁花が、花柄の先端で下向きに咲く。花弁は淡い紫を帯びた白で、開くと後ろに反り返り、その基部には緑色の斑点模様がある。5本ある雄しべは合体するように雌しべを取り囲み、黄色い葯が目立つ。花言葉は「真実」など。

 

・花の後にできる果実は直径8ミリほどで、ミニトマトを小さくしたような球形。緑から赤に熟し、日に透かすと中にある多数の種子が見える。この赤い果実がヒヨドリの好物であることに由来し、ヒヨドリジョウゴと名付けられた。ちなみに上戸(じょうご)とは下戸の反対で、大酒飲みを意味する。

 

・ヒヨドリジョウゴの葉は茎から互い違いに生じ、上部にある葉は卵形だが、中間より下にある葉は3~5つに裂ける。茎は細長く、下部は木質化する。茎や葉には柔らかい毛が密生し、手で触れるとベトベトスルが、これによって他の植物などに絡みつく。

 

【ヒヨドリジョウゴの育て方のポイント】

・蔓性植物としては成長が盛んな方ではないが、マメに手入れして育てるようなものではなく、放任しても育つ。

 

・環境によっては手に負えないほど繁茂することもある。他の樹木と干渉しないような広い場所で、棚やトレリスを作って育てるのがよい。

 

・全草に毒性があるため、小さな子供やペットがいる家庭には不向き。

 

【ヒヨドリジョウゴの品種】

・ヒロハヒヨドリジョウゴ(広葉鵯上戸)

 名前のとおり、葉の幅が広い品種。 

 

・ムラサキヒヨドリジョウゴ

 ムラサキの花が咲く品種

 

・キミノヒヨドリジョウゴ

 黄色い果実がなる品種

 

【ヒヨドリジョウゴに似ている植物】

・テリミノイヌホオズキ ハダカホオズキ

 マルバノホシロ ヤマホシロ

ヒヨドリジョウゴの基本データ

 

【分類】ナス科 ナス属

    つる性多年草 

【別名】ツヅラゴ/チャラコ/ホロシ

【学名】Solanum lyratum 

 

【成長】かなり早い

【移植】簡単だが掘り起こすのが困難

【高さ】5m~10m

用途】棚/トレリス 

【値段】─(市場での流通は稀)

 

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