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ノブドウ/のぶどう/野葡萄

Japanese wild vine

のぶどう,nobudou
果実はまばらで房状にならない
Japanese wild vine
ノブドウの冬芽
のぶどう
新芽と蕾の様子
Japanese wild vine,flower
花柄は葉と対になって生じる
野ブドウの花,画像
花弁は5枚あり、エビヅルのようには脱落しない
野葡萄の開花時期
直径は3~5ミリで、アリと比べるとこんな感じ
ノブドウ,毒性
虫が入るため果実の大きさや色は不揃いになる
食用,毒性
ノブドウの実は10~11月に熟す
Japanese wild vine
食用にはならない
野ブドウの葉っぱ,特徴
葉の縁にギザギザがあり、先端は尖る
葉っぱ
裏面は葉脈付近にわずかに毛がある
野ブドウ,木
郊外の道端で繁茂するノブドウの様子
Japanese wild grapevine
木質化した蔓の様子

 

【ノブドウとは】

・日本各地の山野、丘陵、平地の藪や川の土手などに自生する落葉性の蔓性植物。「野に生えるブドウ」でノブドウと呼ばれるが、いわゆる普通のブドウや、本種に似たエビヅルと違って果実は食用にならない。

 

・葉は直径4~12センチ、幅4~10センチほどの手のひら状で、3~5つに深く裂け、縁には粗いギザギザがある。先端は尖り、基部はハート形。表面は濃緑色で毛がなく、裏面は淡い緑色で、葉脈の縁に少しだけ毛がある。

 

・葉は蔓から互い違いに生じ、葉と対になって生じる巻きヒゲが二股に分かれ伸び、他の植物に絡みつきながら育つ。果実は食用にならないが、若い芽は山菜として食用できる。

 

・ノブドウの開花は5~8月で、花茎は葉と対になって生じる。淡い緑色をした直径3~5ミリほどの小花には雌しべ(柱頭)1個と雄しべ5個があり、ヤブガラシの花と同様、「花盤」から蜜の出る様子を観察できる。雌雄同株。 、

 

・果実は直径6~8ミリの歪んだ球形で、一房に2~7粒ほどしかならない。でき始めは緑色で、後に薄い白緑色、ピンク、赤紫、青、黒へと変化する。色の移りゆく様が美しく、錦ブドウという別名がある。

 

・ノブドウの果実は大きさや形が不揃いで、表面に凹凸や斑点のできることが多い。これはノブドウミタマバエやブドウトガリバチなどが寄生して「虫こぶ」となっているためで、果実の成熟と共に内部の幼虫が成長している。色の変化もこれらの寄生によるという。

 

・虫こぶとなった果実には多量のタンニンが含まれるため、渋味があり、果肉も乏しくて生食できない。野鳥の人気も乏しく、オナガ、ヒヨドリ、カワラヒワなど一部の野鳥以外は集まらない。ただし毒性はないため、虫が入っていないものは果実酒作りに利用できる。また、虫さされの痒み止めとして使うことがある。

 

・薄い緑色あるいは赤紫色をした若い蔓は細くて切れやすいが、基部は木質になり、樹齢を重ねれば直径4センチほどに達するが、地上部は冬季に枯れることが多い。蔓は普通、ジグザグに伸び、節の部分は肥大化する。

 

・ノブドウは中国や朝鮮半島にも自生し、漢名を「蛇葡萄(じゃぶどう)」という。これは食用にならないことを意味するが、秋に掘り出して日干しした根や蔓を煎じたものは、関節炎や眼病の薬に用いる。

 

【ノブドウの育て方のポイント】

・郊外の藪で普通に見られる植物であり、家庭で栽培する例は少ないが、日当たりの良い場所であれは土質を選ばずに育つ。日陰では花つきが悪いばかりか、病害虫の被害に遭いやすい。

 

・放置すると繁茂して手に負えなくなるため、定期的な剪定が必要。

 

【ノブドウの品種】

・キンバノブドウ

 葉に深い切れ込みがあり、その裂片がさらに波状に切れ込む品種。

 

【ノブドウに似た植物】

エビヅル

 

ヤブガラシ

 

・ウドカズラ

 

・カガミグサ

ノブドウの基本データ

 

【分類】ブドウ科/ノブドウ属

    落葉つる性/広葉 

【別名】イシブドウ/イヌブドウ/ウシブドウ

    ウマブドウ/クブドウ

【学名】Ampelopsis glandulosa

    var. heterophylla

【成長】早い

【移植】簡単だが掘り起こすのが困難

【高さ】5m~10m

【用途】棚/フェンス/トレリス

【値段】

 

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