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ジャケツイバラ/じゃけついばら/蛇結茨
Mysore thorn
【ジャケツイバラとは】
・宮城県及び山形県以南の本州から沖縄にかけて自生するツル性の落葉低木で、日当たりの良い土手や川原に見られる。日本のほか中国やヒマラヤにも分布する。
・主幹がなく、蛇と蛇が絡み合うように同じ太さのツルが重なり合うため、ジャケツイバラ(蛇結茨)と命名された。
・ツルには鋭い棘があり、これを他の樹木に引っ掛けるようにして這い上がり、上空で開花することもあるが、近くに樹木がない場合は1~2mの高さでツルが独立する。
・花の一つ一つはそれほど華美ではないが、集まって上向きに咲くことと、雄しべが赤いことから花の時期には遠目にもよく目立つ。
【ジャケツイバラの育て方】
・日当たりの良い場所であれは放任気味でも育つが、枝が繁茂して場所をとることや、他の木に巻き付くこと、棘があることなどから一般家庭では棚を作って管理した方がよい。
・若木のうちは開花しにくく、幹の直径3センチを越えるころからよく咲くようになる。一方、株が繁茂し過ぎても花付きが悪くなる。数年に一度、冬期に強めの剪定を行い、枝葉を整理するのがよい。
・日陰では花つきが悪いばかりか、カイガラムシ等の被害にも遭う。
・花は上向きに咲くため、棚を作る場合は花が視線よりも下に来るよう、低めに作る。
【ジャケツイバラに似ている木】
本種との関連はないが葉の形が似ており、地方によってはジャケツイバラをコバンノキと呼ぶ。
ジャケツイバラの基本データ
【分類】マメ科 ジャケツイバラ亜属
落葉つる性広葉中木
【別名】コバンノキ
【学名】Caesalpinia decapetals
【成長】早い
【移植】移植は可能だが掘り起こすのは困難
【高さ】2m(独立している場合)
【用途】公園/棚
【値段】1200円~