庭木図鑑 植木ペディア > コブクザクラ
コブクザクラ/こぶくざくら/子福桜
Kobukuzakura cherry
【コブクザクラとは】
・バラ科サクラ属の落葉小高木。フユザクラとして総称されるサクラの一種であるが、花一輪につき2~3個のサクランボがなるという特性を持つ。これを子宝に恵まれたものとして「子福桜」と名付けられた。
・開花期間はジュウガツザクラやコバザクラ(フユザクラ)と同じように秋から春(10月上旬~3月上旬)であり、厳冬期を除いて断続的に開花するが、春の花が最も美しい。
・花は直径2~3センチほどの白い八重咲きで、ジュウガツザクラよりも一回りほど小さい。20枚以上ある丸い花弁の縁に切れ込みがあること、花弁の一部がほんのりとしたピンク色を帯び、時がたつにつれて花の芯の部分が赤くなるのが特徴。
・花には雌しべが複数(1~8本)あり、これが子宝につながる。一般に八重咲きのサクラには実がほとんできないため、本種が注目されるが、寒風にさらされて結実しないことも多い。
・人為的に作られた栽培品種であるがその来歴には、①シナミザクラ(カラミザクラ)とコヒガンの交配種、②シナミザクラとエドヒガンの交配種、③シナミザクラとジュウガツザクラの交配種などの説がある。
【コブクザクラの育て方のポイント】
・暑さ寒さに強く、東北地方以南であれば屋外に植栽できる。
・日当たりと水はけの良い場所を好む。
・他のサクラ類と同様に害虫が付きやすい。
・剪定に弱く、太い枝を切ると病気になりやすい。
【コブクザクラに似た木】
コブクザクラの基本データ
【分類】バラ科 サクラ属
落葉広葉 小高木
【漢字】子福桜(こぶくざくら)
【別名】─
【学名】Prunus × kobuku-zakura
【英名】Kobukuzakura cherry
【成長】やや早い
【移植】難しい
【高さ】3~8m
【用途】公園/花木/盆栽
【値段】2,000円~