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コバンノキ/こばんのき/小判の木
Kobann-noki tree
【コバンノキとは】
・西日本の暖かい山地に見られる落葉低木。葉の形が小判に見えることから「小判の木」と名付けられた。中国(台湾)やロシアにも分布する。
・葉は長さ2~4センチの楕円形または卵形で、ハギの葉を大きくしたような感じになる。葉の縁にギザギザはなく両端は丸みを帯び、裏面は白い。
・枝から密生した小枝それぞれに二列に並んで生じ、全体として羽根のように見えるのが特徴。落葉期になると花(実)をつけた枝は、枝ごと落下する性質(落枝)を持つ。
・4~5月になると葉の付け根辺りにモミジのような地味な花を咲かせる。雌雄同株で花には雌雄があり、雌花は黄緑色、雄花は赤紫色になるが花弁はなく、5~6輪がひっそりと葉蔭に咲くため、あまり目立たない。
・花の後には画像のような実ができる。できはじめは緑色だが、次第に赤くなり、最終的には黒く熟す。実の中には大きさ3ミリほどの褐色の種が一粒入っており、これを蒔けば増やすことができる。
・ガーデニングに使う「スノーブッシュ」を始めとしたヨウシュコバンノキ(洋種小判の木)は熱帯産の観葉植物であり、近縁ではあるが本種とは別物。葉の形が本種に似ているため命名された。
・地方によっては本種と似た葉を持つジャケツイバラをコバンノキという。
【コバンノキの育て方のポイント】
・日当たりの良い谷筋、林の縁などに自生するが、半日陰程度なら耐える。ただし、日陰では花や実の数が少なくなり、黄葉もみすぼらしい。
・自然分布は岐阜県及び福井県以西の本州であり、耐寒性は低い。地植えできるのは関東地方以西と思われる。
・かつては薪につかわれたほど剪定や伐採に強いが、観賞目的とする場合はジグザグに伸びる枝の形をいかすよう、極端に伸びた枝を根元から取り除くのみにとどめたい。
【コバンノキの品種】
・オオシマコバンノキ(タカサゴコバンノキ)
奄美大島~台湾のサンゴ礁地に分布する品種。実は赤い段階で熟すのが大きな違い。
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コバンノキの基本データ
【分類】コミカンソウ科
コミカンソウ属
落葉広葉 低木
【漢字】小判の木(こばんのき)
【別名】ヤマハギ/アカネギ/キハギ
【学名】Phyllanthus flexuosus
【英名】Kobann-noki tree
【成長】やや早い
【移植】ふつう
【高さ】2~3m
【用途】雑木の庭
【値段】2,000円~