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ギョイコウ/ぎょいこう/御衣黄
Gyoikou(Japanese flowering cherry)
【ギョイコウとは】
・サトザクラと呼ばれるオオシマザクラ系の園芸品種の一つで、江戸時代中期以前に京都の仁和寺で生み出されたとされる(諸説あり)。萌黄色の花弁を貴族が纏っていた衣装の色に見立てて「御衣黄」と命名された。
・開花は他のサトザクラと同様の4月下旬~5月上旬でソメイヨシノより半月ほど遅い。数あるサクラの中でも最も遅く咲き、この花が終わると初夏が訪れる。
・花の直径は4~5センチほどで、12~14枚ほどの花弁が重なった八重咲になる。咲き始めはほぼ黄緑色で、遠目からは葉の色と区別がつかないほどであるが、開花から数日経つと黄色っぽい花となり、やがてピンク色のストライプが入る。
・ギョイコウと花色が近いサトザクラにはウコン(鬱金)があるが、ギョイコウの花弁はより小さくて細長い。開花はギョイコウの方が少しだけ遅い。
・樹皮は暗褐色で樹齢を重ねると横筋が入る。幹だけで他のサトザクラと見分けるのは難しい。
【ギョイコウの育て方のポイント】
・他のサクラ同様に、日当たりと栄養のある土地を好む。
・丈夫な性質を持つが、他のサクラ同様に剪定を嫌うため、植栽には相当なスペースが必要となる。やむを得ず剪定する場合、切り口は殺菌剤等で処置する。
・害虫が発生しやすいため、消毒が必要となる。
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ギョイコウの基本データ
【分類】バラ科 サクラ属
落葉広葉 中高木
【漢字】御衣黄(ぎょいこう)
【別名】五色桜/黄桜/緑桜
【学名】Cerasus lannesiana 'Gioiko'
【英名】Gyoikou
(Japanese flowering cherry)
【成長】早い
【移植】ふつう
【高さ】5~10m
【用途】公園/花木
【値段】1500円~