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キキョウ/ききょう/桔梗
Balloon flower
【キキョウとは】
・北海道から九州の各地に分布するキキョウ科キキョウ属の多年草。日当たりの良い山野の草地や土手に自生するが、野生のものは減少しており、普段目にするのは栽培種が多い。
・秋の七草(オミナエシ、ススキ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギ)の一つだが、開花するのは夏から初秋であり、本格的な秋が訪れる頃には咲いていない。
・花は茎の先端に数輪つき、蕾は折り紙で作った箱のようになる。直径4~5cmほどの花は花冠が五つに裂け、開花当初は雄しべだけが展開し、これが熟しきった頃になって雌しべの先端が五つに開くという特徴を持つ。
・花の後にできる果実は歪んだ卵形。熟すと上部が五つに裂け、多数の黒い種子が顔を出す。
・茎は真っすぐに伸び、上部で枝分かれする。葉は茎から互い違いに生じるか、数枚が同じ箇所から輪状に生じる。葉は卵形で縁に細かなギザギザがある。茎や葉を切ると中から白い液が飛び出す。
・根は太く、クリーム色で、サポニンを多く含み、薬用(肺炎、中耳炎、化膿止め)になる。また、春に伸びた太い芽は御飯に混ぜて食べることができる。
・キキョウは漢名の「桔梗」の音読みである「キチコウ」が転訛したもの。万葉集においてはアサガオの名で詠まれている。別名は「アリノヒフキ」「オカトトキ」など。「アリノヒフキ」は「蟻の火吹き」で、アリにキキョウの花を噛ませると、口から出す蟻酸(ぎさん)によって花色が赤くなることにちなむ。
【キキョウの品種】
・青紫色が基本だが園芸品種には白やピンクの花が咲くもの、八重咲きのもの、葉がシワシワになる「渦桔梗」がある。
キキョウの基本データ
【分 類】キキョウ科/キキョウ属
多年草
【漢 字】桔梗/梗草
一重草(ききょう)
【別 名】アリノヒフキ/オカトトキ
キチコウ
【学 名】Platycodon grandiflorus
【英 名】Balloon flower
【開花期】6~9月
【花の色】青紫/白/ピンク
【草 丈】~100cm