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ガガイモ/ががいも
Rough potato
【ガガイモとは】
・日本全国に分布するガガイモ科のツル性多年草。日当たりがよく、やや乾燥した場所を好み、他の植物にツルを絡めながら育つ。原野や道端で見ることができる。
・ガガイモには、「長い旅先でガガイモとクコを食うな(=強壮効果が絶大であり、旅先での浮気につながる)」という言い伝えがある。若い実は天婦羅や味噌漬けにして、若芽や蔓は天婦羅、御浸し、和え物、酢の物などにして食べることができる。
・葉はイモと同じように細いハート型。表面には艶があり、裏面は白い。葉や蔓を切ると乳液がにじみ出るが、これには解毒作用があり、虫刺されに効果があるという。
・花期は夏で、画像のような先端が五つに分かれた花が咲く。花はややや紫色を帯び、内側は一面に細かな毛があるのが特徴。
・実は長さ10センチほどで垂れ下がり、熟すと割れて中から長い綿毛のある種子が顔を出す。この綿毛を集めて針指しやスタンプの印肉を作ることができる。
・チグサ、ゴガミ、クサパンヤなどの別名がある。また、伝説上の生き物「ケセランパサラン」の正体は上記の綿毛とされることが多い。
【ガガイモの品種・似ている草花】
・イケマ
ガガイモの基本データ
【分 類】キョウチクトウ科
イケマ属
多年草
【漢 字】蘿藦/鏡芋/芄蘭
【別 名】チグサ/ゴガミ
クサパンヤ
【学 名】Metaplexis japonica
【英 名】Rough potato
【開花期】8~9月
【花の色】白
【草 丈】─