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スイショウ/すいしょう/水松
Chinese swamp cypress
【スイショウとは】
・中国南部(福建省、広東省、江西省)を原産とするスギ科の落葉針葉樹。ラクウショウと同じように水辺を好み、マツに似た葉を持つことからスイショウと名付けられた。中国では縁起の良い木とされ、田畑に好んで植栽される。
・日本へ渡来したのは明治時代末期だが、一般的な庭木としては流通しておらず、暖地の植物園等に見本として植栽される程度。ちなみにスギ科スイショウ属として分類されているのはこの木だけである。
・葉はスギやマツよりもメタセコイアなどに印象が近い。長い枝は鱗状の葉になり、短い枝は針状になる。また枝の育ち方も場所によって異なり、上の方の枝は直立するが、下枝は垂れ下がる傾向を持つ。秋にはメタセコイアのように赤褐色に紅葉する。
・花期は3~4月ごろだが、小さい花が高い枝先に咲くため、ほとんど目立たない。花の後には10月にかけて球果(まつぼっくり)ができる。まつぼっくりは瓦が重なったような鱗で覆われる。
・若木の成長は早いが、成木となると極端に成長が抑えられ、樹齢25年でも高さは10m以下にとどまる。
【スイショウの育て方のポイント】
・自生地は川、沼、沢の岸辺であり、水中でも育つほど湿気に耐え、乾燥地では育たない。
・枝がポキポキと折れやすいため、むやみに木に登ることは避けたい。
・耐寒性がやや低いため植栽の適地は関東地方以西に限る。
・実生または挿し木で繁殖できる。
スイショウの基本データ
【分類】スギ科 スイショウ属
落葉針葉 高木
【漢字】水松(すいしょう)
【別名】イヌスギ
【学名】Glyptostrobus pensilis
【英名】Chinese swamp cypress
【成長】遅い
【移植】難しい
【高さ】15~20m
【用途】公園
【値段】─