庭木図鑑 植木ペディア > ミツデカエデ
ミツデカエデ/みつでかえで/三手楓
Mitsude kaede(Japanese mapple)
【ミツデカエデとは】
・北海道から九州まで日本各地の山地に分布するカエデの仲間。樹形が自然に整いやすく、紅葉が綺麗であるため、公園や街路樹などに多用される。
・葉は3枚一組で生じる「三出複葉」で、一枚当たりの直径は4~8センチほど。縁には粗いギザギザがあり、表面には葉脈に沿うように細かな白い毛がまばらにある。葉柄(葉の付け根部分)が6~10センチと長く、よく風になびく。稀に5枚一組で生じることがある。
・秋季には黄葉することが多いが、条件が整えば画像のように紫や赤に変わる。カエデ類の中でもそのグラデーションは美しい部類に入る。
・開花期は4~5月で黄色い小さな花が30輪ほど、穂状に集まって垂れる。地味な花だが虫媒花であり、虫が集まる。雌雄異株。
・花の後にできる実は10~20㎝の穂状で、10月頃に成熟する。中には羽根のある種が含まれる。
【ミツデカエデの育て方のポイント】
・自生は湿気の多い谷筋だが、土質を選ばずに育つ。
・紅葉を楽しむ場合は日照が重要となる。
・幼木のうちは枝が細かくデリケートであるため扱いづらいが、成長は早い。大きくなるが、カエデの仲間としては珍しく剪定に耐えるので、管理しやすい。
【ミツデカエデに似ている木】
同じような形の葉を持つカエデの仲間。メグスリノキは葉の縁にギザギザが目立たず、葉柄も短い。葉の大きさが全く異なり、メグスリノキの方がはるかに大きいため容易に見分けられる。
|
ミツデカエデの基本データ
【分類】ムクロジ科 カエデ属
落葉広葉 高木
【漢字】三手楓(みつでかえで)
【別名】ミツバカエデ
ミツデモミジ
【学名】Acer cissifolium
【英名】Japanese mapple
Mitsude kaede
【成長】早い
【移植】ふつう
【高さ】10m~15m
【用途】公園/並木/盆栽
【値段】2000円~