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ヒメコウゾ/ひめこうぞ/姫楮

Hime-kouzo(Paper mulberry)

ヒメコウゾ,ひめこうぞ,果実,ヤマグワ
ヤマグワよりも少し遅れて実ができる
ひめこうぞ,ヒメコウゾ
冬芽の様子
ひめこうぞ,ヒメコウゾ,特徴
芽出しの頃の様子(黒いのは雄花の蕾)
ひめこうぞ,花,ヒメコウゾ,画像
ヒメコウゾの雌花はイソギンチャクのような形
雌雄の花,姫楮,ひめこうぞ,ヒメコウゾ
雄花の様子
ヒメコウゾの木の花,ひめこうぞ,姫楮
雌花と雄花は同じ株に咲く
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開花期の様子
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ヒメコウゾの果実
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葉は縁にギザギザがあり、先端は尖る
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葉の裏面は和紙そのものだ
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成葉はこんな感じのものが多いが
コウゾとヒメコウゾ,ヤマグワ,ひめこうぞ
時折、こうした形の葉も現れる
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秋に黄葉するが、それほどキレイにならない
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樹高は最大5m程度になる
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幹の様子
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樹齢を重ねると樹皮は剥離する

 

【ヒメコウゾとは】

・本州、四国及び九州に分布するクワ科の落葉樹。低山の林縁や湿地に育つがかつては和紙や織物の原料とされ、その名残が平地の道端など広い範囲に見られる。日本以外では中国や朝鮮半島に自生。

 

 

ミツマタなどと共に和紙の原料として知られるコウゾは本種とカジノキの雑種とされるが自然界では両者の中間種もあり、コウゾとヒメコウゾを区別せずに扱うことが多い。

 

 

・ヒメコウゾの開花は葉の展開に先立つ4~5月頃。コウゾは雌雄別株だがヒメコウゾは雌雄同株で、その年に伸びた枝の上部に雌花が、下部に雄花が咲く。

 

 

・花が終わるとすぐに画像のとおりイクラのような果実ができ、6~7月頃に熟す。甘味があって食用となるが果実には細かなトゲトゲがあり食感はあまりよくない。ムクドリ、オナガ、ヒヨドリなどの野鳥はこれを採食する。なお、コウゾの結実は稀だが、本種は結実しやすい。

 

 

・ヒメコウゾの樹皮から抽出したエキスは化粧水に使われる。

 

 

【ヒメコウゾの育て方のポイント】

・庭木として進んで使うような木ではなく、市販品も目にしない。荒れ地でも勝手に育ち、花が咲いて、実もできる。

 

 

・切っても切っても勝手に生えてくるような木であり、特に手をかける必要はないが、乾燥には弱いため、植え場所を選ぶ必要がある。

 

 

【ヒメコウゾに似ている木】

 

コウゾ

 

カジノキ

 

ヤマグワ

 

ヒメコウゾの基本データ

 

【分類】クワ科/カジノキ属

    落葉広葉/小高木

【漢字】姫楮(ひめこうぞ)

【別名】コウゾ

    ショウコウジュ(小構樹)

【学名】Broussonetia kazinoki

【英名】Hime-kouzo 

    (Paper mulberry)

【成長】早い

【移植】簡単

【高さ】1~5m

【用途】和紙の原料

【値段】

 

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