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スズランノキ/すずらんのき/鈴蘭木
Sour wood
【スズランノキとは】
・北米の東南部を原産とするツツジ科オクシデンドルム属の落葉樹。ニシキギ、ニッサ(ニッサボク)と並ぶ世界三大紅葉樹と称される鮮明な紅葉と、夏に咲くスズランのような白い花に観賞価値を求めて、近年、急速にシンボルツリーなどとして庭木に利用されるようになった。
・開花は7~8月で、小さな白い花が20~25センチほどの穂状に垂れ下がって咲く。花の一つ一つは同じツツジ科のアセビやネジキに似るが、開花期の蕾や花穂の雰囲気はリョウブに似る。
・葉は厚めの楕円形で、枝から互い違いに生じる、年間を通じて多少赤みを帯び、秋の紅葉期になるとやや紫色を帯びる。日本に自生する紅葉の美しい木は寒冷な地を好むが、本種はナンキンハゼやトウカエデと同様、温暖な低地でも鮮やかに色づきやすい。ただし、実際の紅葉の美しさについては好みが分かれる。
・幹は灰白色で、原産地では樹高20mにも達するが、日本では2m程度の低木として扱われることが多い。
・本来スズランノキは、北米東部を原産とするツツジ科ゼノビア属の低木「ゼノビア」を示していたが、本種もスズランノキとして流通するようになり、混乱が生じている。ゼノビアは耐暑性が乏しく暑さに弱い。
【スズランノキの育て方のポイント】
・成長が遅く、樹形が変わりにくいため管理しやすい。耐寒性、耐暑性ともに高く、北海道から九州まで植栽できる。基本的には丈夫で育てやすい。
・西日や乾燥に弱い。西日によって葉が焼けることもある。
・日当たりの悪い場所では花つきが悪く、紅葉もきれいにならない。
【スズランノキに似ている木】
・アセビ
・ネジキ
スズランノキの基本データ
【分類】ツツジ科
オクシデンドルム属
落葉広葉/高木
【漢字】鈴蘭木(すずらんのき)
【別名】オキシデンドロム
【学名】Oxydendrum arboreum
【英名】Sour wood
【成長】遅い
【移植】普通
【高さ】1m~20m
【用途】花木/切花
【値段】1000円~