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スイフヨウ/すいふよう/酔芙蓉

Suihuyou(Cotton rose)

すいふよう,開花
スイフヨウの花
葉っぱ,すいふよう
スイフヨウの葉
すいふよう,植物
裏面の様子
ツボミ,つぼみ
ツボミの様子
すいふよう,咲き始め
少しほころんだツボミの様子
花色が変わる
午前中は純白だが
cottn rose,すいふよう
夕暮れが近付くにつれてピンクから紅色に
がく
萼の様子
酔ふようの木,スイフヨウ
剪定しないと樹高は4mほどに
すいふよう,黄葉
紅葉期の様子
幹,特徴
スイフヨウの樹皮

 

【スイフヨウとは】

・中国の中部を原産とするフヨウの園芸品種。性質はフヨウと同じだが、時間帯によって花色の変わる様を、酔客の顔色になぞらえてスイフヨウと名付けられた。花を観賞するため、庭園や公園に植栽される。

 

 

・花はフヨウと同じ一日花で、午前中は白色だが、日が暮れるに従って赤みを増し、夜には完全な紅色になる。また、夜に赤くなった花は翌朝、元気なく萎んでおり、その様も酔っ払いのそれを彷彿させる。

 

 

スイフヨウの開花は7~10月。蕾は細毛のある二層の萼に包まれ存在感がある。花の直径はフヨウ同様の12センチほど。八重咲きが基本だが、花弁が5枚の一重咲きもある。

 

 

・一重咲き種には花後、直径2~3センチの果実ができるが、八重咲き種は八重咲きのサクラなどと同様に結実しない。このため繁殖は挿し木によることが多い。

 

 

・葉は直径10~20センチの手のひら状で、浅く3~7つに裂け、縁には鈍いギザギザがある。葉の両面、葉柄に白毛があり、触れるとザラつく。葉には長い柄があり、枝から互い違いに生じる。

 

  

【スイフヨウの育て方のポイント】

・半耐寒性で東北地方南部以南の暖地に植栽できる。寒冷地では冬に地上部を枯らすため、園芸的には宿根草のような扱いとなる。

 

 

・日向であれば土質を選ばずに育つ。アスファルトやコンクリートの隙間から顔を出すほど力強い。環境の悪い高速道路の街路樹としても使われる。

 

 

・温暖な時季であれば根元で切り戻してもすぐに復活するが、花はその年に伸びた枝の先端に咲くため、開花前に切り戻すと花つきが悪くなる。

 

 

・株立ち状に育ち、上部で多数枝分かれするのが基本だが、冬を迎えるころに地上部をすべて切り除くように管理すると、高さ1.5m程度の状態を維持できる。

 

 

・ハマキムシの発生が見られるので、見付け次第、駆除する。

 

 

【スイフヨウの品種】

・シチメンフヨウ(七面芙蓉)

 八重咲きで部分的に赤い模様が入る。

 

 

・クスダマフヨウ(くす玉芙蓉)

 花弁がくす玉のように折り重なる品種。園芸用に流通する。

 

 

【スイフヨウに似た植物】

 

フヨウ

 

ハマボウ

 

ハイビスカス(ブッソウゲ)

 

スイフヨウの基本データ

 

【分類】アオイ科/フヨウ属

    落葉広葉/低木

【漢字】酔芙蓉(すいふよう)

【別名】

【学名】Hibiscus mutabills

    f.versicolor

【英名】Cotton rose hibiscus

【成長】かなり早い

【移植】やや難しい

【高さ】~4m

【用途】公園/街路樹/鉢植え  

【値段】800円~

 

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