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トチュウ/とちゅう/杜仲

Hardy rubber tree

杜仲茶,木,葉っぱ,とちゅうの木
葉で作る杜仲茶はあまりに有名
杜仲,植物,トチュウ,樹木
冬芽の様子
トチュウ,木,特徴
芽出しの様子
杜仲茶の原料
葉の展開と同時に地味な花が咲く(雌花)
杜仲 花 特徴
雄花の様子
とちゅう,トチュウ,木
新葉の表面は微毛がありザラつく
トチュウ茶の葉の木
葉は長さ20センチほどになる(成葉の様子) 
とちゅう,植物
裏面は白っぽく、葉脈が隆起する
杜仲,樹木,種子
初秋になると果実が目立つ
杜仲茶の原料
種子は苦くて食用にはならない
トチュウ,紅葉,黄葉,とちゅう
秋になると黄葉する
強壮剤,樹皮,トチュウ,幹
樹皮は不老長寿の薬になるという

 

【トチュウとは】

・杜仲茶で知られる中国原産の落葉樹。杜仲茶は葉を乾燥させて作るが、樹皮を乾燥させたものは、漢方薬「杜仲」として強壮に使われ、中国では古くから不老長寿の薬とされる。

 

・樹液はゴム性の物質を含み、耐酸容器や電気絶縁体に使うグッタペルカ(gutta-percha)やチューインガム、ボール、天然ゴムの原料になる。枝葉や実も、ちぎるとゴムの木のように銀白色の液が出てて糸を引く。

 

・中国固有の木で、分類上は近接する仲間がいない「1科1属1種」とされる。日本へ渡来したのは奈良時代末頃で、トチュウという名は中国名「杜仲」の音読み。日本では植物園に限って見られたが、近年では杜仲茶のブーム等を背景に苗木が販売されている。

 

・杜仲茶はダイエット、強壮、高血圧予防、肝機能向上などに効果があるとされ、数年おきにブームが訪れる。トチュウの葉を飼料にした豚の肉は脂質が少なく濃厚な味わいになるという。

 

・トチュウの開花は春(4月頃)で、葉の展開と同時。雌雄異株で雌株には雌花が、雄株には雄花が咲くが、いずれも花弁や萼がなく一般的な花のイメージとは異なる。雄花はハコネウツギの実のような雰囲気で4~16本の花糸(雄しべ)があり、雌花は新芽のようなヘラ形で、1本の花柱(雌しべ)を持つ。雌雄ともに新葉の基部に群生する。

 

・雌花の後にできる果実は長さ約3.5センチほどの楕円形で先端が凹み、まわりには翼がある。種子は油を採取するのに使われる。

 

・樹皮は赤褐色~灰褐色で樹齢を重ねると網目状に剥離する。幹の太さは40~80センチほど。材は稀に建築や家具に使われる。

 

【トチュウの育て方のポイント】

・日向を好むが、半日陰程度なら十分に耐える

 

・土質は選ばないが、水はけの良い場所に植える。

 

・暑さ寒さに強く、丈夫に育つ。特別な管理は必要ない。

 

・成長が早く、すぐに大木になるため観賞用としてはあまりおすすめできない。適宜、葉を採取して実用し、成長を抑制する必要がある。

 

・移植に弱いため、最初から広いスペースに植える。

 

【トチュウに似た木】

 トチュウ科に属する木はトチュウだけであり、近縁種はない。

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杜仲(トチュウ)の苗木
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トチュウの基本データ

 

【分類】トチュウ科/トチュウ属

    落葉広葉/高木

【漢字】杜仲(とちゅう)

【別名】ハイマユミ

【学名】Eucommia ulmoides  

【英名】Hardy rubber tree

【成長】やや早い 

【移植】難しい 

【高さ】10m~20m 

【用途】公園/薬用 

【値段】2000円~

 

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