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オオバボダイジュ/おおばぼだいじゅ/大葉菩提樹
Ohba bodaijyu(Linden)
【オオバボダイジュとは】
・北日本の山地に分布するシナノキ科の落葉樹。庭木としての利用はシナノキやボダイジュより少なく、北海道を中心に公園や街路で稀に見られる。
・オオバボダイジュの葉は長さ6~15㎝ほどの大きなハート型で、枝から互い違いに生じる。葉の裏面には白い毛が密生しており、真っ白に見える。秋には黄葉する。
・開花時期はボダイジュよりやや遅い6月~8月。シナノキやボダイジュと似たような花で、同じように芳香がある。シナノキの仲間に特徴的な「苞」と呼ばれるプロペラ状のものは、かなり大きくて目立つ。
・花の後にできる実は直径1センチほどで、ボダイジュよりもやや大きい。10月頃に黒く熟し、数珠に使われる。
・樹皮は紫がかった灰色で厚みがあり、材はその色合いあからシナノキとの対比においてアオシナと呼ばれる。建材や器具材として使われるものの、ロープなどに使われるシナノキやボダイジュよりは強度が劣るという。
【オオバボダイジュの育て方のポイント】
・土質を選ばず丈夫に育つが、基本的には湿気のある肥沃な土地を好む。
・樹形を小さく維持すると不自然な樹形になることから狭いスペースでの植栽はお勧めできない。
・暑さにやや弱く、植栽の適地は関東以北となる。
【オオバボダイジュの品種】
・ノジリボダイジュ
シナノキと本種の雑種で、北陸及び関東北部の一部地域に見られる。葉の裏がより白いのが特徴。
・モイワボダイジュ
北海道に見られる品種で名前は札幌の藻岩山にちなむ。葉の裏に毛が少なく緑色に見えるもの。
【オオバボダイジュに似ている木】
・シナノキ
オオバボダイジュの基本データ
【分類】シナノキ科/シナノキ属
落葉広葉/高木
【漢字】大葉菩提樹
(おおばぼだいじゅ)
【別名】アオジナ/オオシナノキ
オオバシナノキ
【学名】Tilia maximowicziana
【英名】Ohba bodaijyu(Linden)
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】10~20m
【用途】公園/街路樹
【値段】2000円~