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ウンリュウヤナギ/うんりゅうやなぎ/雲竜柳
Dragon willow
【ウンリュウヤナギとは】
・中国中北部及び朝鮮半島を原産とするペキンヤナギの園芸品種(カンリュウ=旱柳あるいはシダレヤナギの変種とする説もある)。
・雲竜とは、竜が雲に乗って昇天する様をいうが、このヤナギは幹、枝、葉のいづれもが捻じれる性質を持ち、独特な雰囲気をかもし出すことから中国では雲竜柳あるいは九曲柳と呼んで寺院などの庭で使う。日本では庭木よりも、生け花の材料としての利用が多い。
・葉は5~9センチで先が尖り、裏面は白い。
・枝には光沢があり、春から秋は黄褐色だが、寒さが増すにつれ赤みがかった色合いに変わる。そのままでも美しいが、生け花ではこれを白、金、銀色に塗るなど加工し、クリスマスの飾りに使うことがある。
・雌雄異株で春にはシダレヤナギと同じような黄色い花が咲く。花言葉は「素早い対応」。なお、日本では圧倒的に雄木が多いという。
【ウンリュウヤナギの育て方のポイント】
・陽樹(=光を好む木)であり、日照が不可欠。
・湿気の多い場所を好むが、乾燥地でも耐える。
・病害虫の被害が少なく、寒さにも強い。
・成長が早く、大きくなるため一般家庭の庭で育てるのは難しい。剪定には耐えるが、剪定後に樹形を乱すことが多く、独特の奇妙な樹形を保つのは難しい。切り花には徒長枝を利用するのがよい。
・寿命が短いが、挿し木によって簡単に増やすことができる。
【ウンリュウヤナギに似た木】
・同じように樹形を龍に見立て、ゲンを担いで庭に植えるものにシダレエンジュがある。
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ウンリュウヤナギの基本データ
【分類】ヤナギ科 ヤナギ属
落葉広葉 高木
【漢字】雲竜柳(うんりゅうやなぎ)
【別名】コウテンヤナギ/ドラゴンヤナギ
ドラゴンウィロー
【学名】Salix matsudana Koidz.
var. tortuosa Vilm.
【英名】Dragon willow
【成長】かなり早い
【移植】やや難しい
【高さ】10~20m
【用途】公園/寺院
【値段】800円~