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アオシダレ/あおしだれ/青枝垂れ

Aoshidare acer tree

あおしだれ,画像
滝や灯篭の添え木として和風庭園に多い
あおしだれ,青枝垂れ,アオシダレ,モミジ,画像
新芽の様子
あおしだれ,新芽
新葉が展開する様子
Blue weeping maple
アオシダレの新葉
あおしだれ,開花時期,花の様子
アオシダレの花
あおしだれ,もみじ
花には雄花と両性花があるが、近接して開花する
アオシダレモミジ,あおしだれ
葉の様子が涼しげで、人気が高い
Acer amoenum var. matsumurae 'Kire-nishiki'
成葉は濃い緑色になる
あおしだれ,枝が垂れるモミジの木
和風庭園ではこうした使用例が映える
あおしだれ,アオシダレ,黄葉
個体差はあるが秋に黄葉する(手前)
あおしだれ,しだれモミジの種類
晩秋以降、枯れた葉がしばらく枝に残る

 

【アオシダレとは】

ヤマモミジの園芸品種のうち、緑色の枝葉が垂れるモミジ全般を指すが、多くの場合、枝葉の切れ込みが大きく、かつ葉の縁がギザギザしている数品種をアオシダレとしている。枝垂れ系のモミジでは最も多く和風庭園に使われる。枝が冬でも緑色であるためアオシダレと名付けられた。

 

 

・葉は長さ5センチ、幅3センチほどで7~9つに裂け、縁にギザギザが目立つ。秋になると黄色あるいは褐色に変化して落葉する。

 

 

・他のモミジと同様、新葉の展開と共に花が咲く、花は画像のように派手に垂れ下がり、開花期はよく目立つ。花には雄花と両性花があり、それぞれに淡い紅色をした5枚の花弁があるが、雄花には先端(葯)が黄色い8本の雄しべがあり、両性花の子房には細かな毛に覆われた翼がある。

 

 

・両性花の後にできる果実はヤマモミジと同じで、翼があり、風に乗って拡散される。

 

 

【アオシダレの育て方のポイント】

・基本的には日当たりの良い場所を好むが、日差しが強すぎる場合は葉焼けを起こし、病気になりやすい。また、湿気がある土地を好み、乾燥地では育てられない。植穴には腐葉土などを入れて保水性、排水性のある土壌を作るのがよい。

 

 

・剪定は好まない。特に夏季の剪定は樹勢を衰えさせるので厳禁。繁茂しすぎて仕方がない場合は、落葉期に手で丁寧に小枝を根元から折るようにして枝透かしをする。

 

 

・綺麗に紅葉させるには秋まで葉っぱを健全な状態に保つことが大切。夏の間に水切れを起こさないよう管理する必要がある。

 

 

【アオシダレに似ている木】

ベニシダレ

 

・切錦

アオシダレの基本データ

 

【分類】ムクロジ科/カエデ属

     落葉広葉/高木

【漢字】青枝垂れ(あおしだれ)

【別名】チリメンカエデ

【学名】Acer amoenum var. matsumurae

    'Kire-nishiki'

【英名】Aoshidare acer tree

【成長】やや早い

【移植】簡単(10月~11月に限る)

【高さ】2m~4m

【用途】和風庭園/公園

【値段】8000円~

 

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