庭木図鑑 植木ペディア > ユスラウメ

ユスラウメ/ゆすらうめ/桜桃

Downy cherry/Corean cherry

ゆすらうめ,downy cherry,picture
花言葉は「郷愁」など
ゆすらうめ,山桜桃梅,特徴
ユスラウメの冬芽
ユリサシの木,ゆすらうめ
ユスラウメのツボミ
ユスラウメの木
「ゆすら」の語源ははっきりしない
ユスラウメ,花の時期
開花時期は3月~4月 
downy cherry
新芽の様子
ゆすらうめの木,ユスラウメ
芽出しの様子
ゆすらうめ,葉っぱ,画像
新葉の様子
ゆすらうめ,芽出し
新葉はシワ(葉脈)が目立つ(4月)
downy cherry
葉の様子(5月)
ゆすらうめ,植物
葉の様子(7月) 長さは2~4センチほど
ユスラウメ,植木
裏面は白っぽい
ゆすらうめの実,ユスラウメ
未熟な果実の様子
ユスラウメ,おいしい
ユスラウメの実は甘味があって美味しい
ゆすらうめの実
果皮には細かな毛がある
ゆすらうめ,樹形
花や実のない時季は特徴に乏しい
downy cherry
紅葉初期の様子
ゆすらうめ,紅葉
黄葉の様子
ユスラウメの木,特徴
樹皮の様子

 

【ユスラウメとは】

・中国北西部及び朝鮮半島を原産とするバラ科の落葉低木。日本へ渡来したのは江戸時代初期で、春に咲く花を観賞し、梅雨時にできる赤い実を食用するため、各地の公園や庭園に植栽される。

 

・ユスラウメの開花は3~4月。名前のとおりウメに似た花だが、直径は2センチほどで小さい。5枚ある花弁は円形で、白~淡い紅色になる。雌しべ(花柱)は1本で、雄しべは15本 花の基部にある萼筒は毛に覆われる。花は葉が出る前に咲くケースと、葉と同時に咲くケースがある。

 

・「ユスラ」の語源には、①花や枝葉が風で揺れる様子に由来、②花や実が揺すって落とせるほどたくさんつくことに由来、③移植に強く、「移して楽しむ」という意味の朝鮮語yisulatに由来するなど、諸説あるがどれもスッキリしない。

 

・花の後には直径1センチほどの果実がたわわに実り、梅雨時(6~7月)に熟す。球形でサクランボのように表面は艶やか。果肉にはほどよい酸味と甘味があり、生食あるいはジャムや果実酒として楽しむことができる。

 

・葉の形もウメに似るが長さは3~5センチほど。葉の両面と若い枝には細かな毛が密生しており、独特のザラザラした触感がある。8~9月に採取した枝葉をすぐに煮出し、赤肌色、桜鼠色、茶色などの染料とする。

 

・幹は細いものが複数生じて株立ち状になるのが普通。枝分かれも多く夏には枝葉がよく茂る。枝は横に広がりやすく、樹形もウメの木を小さくしたような感じになる。

 

【ユスラウメの育て方のポイント】

・暑さ、寒さに強いが、冬の乾燥には弱い。

 

・病害虫に強いが、フクロミ病にかかることもある。

 

・水はけのよい場所を好む。水のやり過ぎによる過湿に弱い。

 

・果樹の中では背が低く、あまり場所をとらない。

 

・自家受粉するため、複数の木を植える必要がない。

 

・収穫を楽しむには日向に植え、なおかつ剪定によって短い枝を発生させる必要がある。枝はよく分岐し、前年に伸びた枝に開花、結実する。

 

【ユスラウメの品種】  

・花が赤い「アカバナユスラウメ」や、黄色い実のなる「キミノユスラウメ(シロミノユスラウメ)」などの品種がある。

 

【ユスラウメに似ている木】

ニワウメに似るが、ユスラウメは葉の表面が毛で覆われているため区別できる。

 

ニワザクラは花が八重咲きになる。

実が白い品種
キミノユスラウメ(シロミノユスラウメ)
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ユスラウメ 15cmポット接木苗
価格:2380円(税込、送料別) (2021/5/24時点)


ユスラウメの基本データ

 

【分類】バラ科/ニワウメ属

    落葉広葉/低木 

【漢字】桜桃/山桜桃/梅桃

    (ゆすらうめ)

    英桃/莫桃(ゆすら)

【別名】ユスラ/ヤマユスラ

    ユスラゴ/ユリサシ

    イスランメ

【学名】Prunus tomentosa

【英名】Downy cherry

【成長】ふつう 

【移植】簡単(根は浅い)

【高さ】1~4m

【用途】花木/切花/公園 

【値段】500円~

 

目次=掲載草木一覧=サイトマップ

 

検索 植木ペディア内を検索します↓