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ヌマミズキ/ぬまみずき/沼水木
Blackgum
【ヌマミズキとは】
・北アメリカの東部及び南部を原産とする落葉高木。自生は標高の高い場所にある湿地や広葉樹林内だが、1750年にヨーロッパ人によって発見された後、公園、庭園などに広く植栽されるようになった。日本での植栽は珍しく、一部の植物園で見られる。
・葉は長さ5~15センチ、幅4~8センチほどの楕円形で、先端はやや尖るが丸みを帯び、縁にギザギザはない。表面は光沢があって艶やかだが、裏面は淡い緑色で艶はない。枝から互い違いに生じるが、先端付近では輪生するように見える。
・ヌマミズキは世界三大紅葉樹とされるニッサの一種であり、秋になると黄色、オレンジ、時には紫がかった赤色に染まる。紅葉の美しさが本種の魅力であり、寒冷地では特に鮮やかに色付く。
・開花は4~5月。同じ木に雄花と雌花が咲く雌雄同株だが、花はいずれも小さな黄緑色であり、見映えはしない。雄花は長い柄の先に多数集まって咲き、雌花は数輪がひっそりと咲く。
・雌花の後には直径1センチほどの果実ができ、秋には黒紫色に熟す。一見すると食用になりそうだが、酸味が強くて食べられない。
・樹皮は黒褐色~淡褐色で滑らかだが、樹齢を重ねると一部が剥離し、表面に長方形の模様ができる。幹の直径は60~200センチほど。材はきめ細かで加工しやすく、仕上がりも美しいため、彫刻やカービングに使われる。
【ヌマミズキの育て方のポイント】
・原産地はカナダのオンタリオ州~アメリカのニューメキシコ州であり、暑さ寒さに強い。病害虫による被害も少ない。
・半日陰程度なら育てられるが、まったくの日陰では生育が悪い。
・自然樹形は細い枝が四方に開いて円筒形になる。剪定も可能だが自然樹形を観賞する木であり、刈り込むような剪定はNG。
【ヌマミズキに似た木】
「~ミズキ」と名乗る木には以下のようなものがある。
・ミズキ
・タマミズキ
ヌマミズキの基本データ
【分類】オオギリ科/ヌマミズキ属
落葉広葉/高木
【漢字】沼水木(ぬまみずき)
【別名】ツーペロ(チュペロ)
【学名】Nyssa sylvatica
【英名】Black Gum
Black Tupelo
Tupelo Gum
Sour Gum
【成長】やや早い
【移植】普通
【高さ】10~25m
【用途】公園/街路樹
【値段】─(市場に流通していない)