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ナツロウバイ/なつろうばい/夏蝋梅
Chinese sweetshrub
【ナツロウバイとは】
・中国の浙江省を原産地とする落葉低木で、中国名を「シャラメイ」という。絶滅危惧種に指定されているが、通信販売で入手できる。
・年末年始に開花するロウバイに対し、5~6月に咲くことからナツロウバイと命名された。同時期に開花するアメリカロウバイ(クロバナロウバイ)に性質が近い。
・花はロウバイよりかなり大きく、直径8センチ程度になるが、香りはほとんどない。枝先に一輪のみ開花するためロウバイよりはナツツバキなどに近く、全体に「わび」があることから、初夏の茶花として使われることもある。
・葉はロウバイに似るものの、ロウバイほどザラザラせず光沢があり、幅もより広いためアジサイに近い。
【ナツロウバイの育て方のポイント】
・植栽場所は日向に限るが、根元は乾燥させないようにする。丈夫な性質を持つとされるが、若い葉は病害虫の被害を受けやすいため、マメな観察と消毒が欠かせない。
・ロウバイほど成長は早くないため、剪定の手間はあまりかからない。基本的に花数の少ない花木であるが、花は二年目以降の枝につくため、落葉期にむやみに剪定すると花数はより少なくなる。短い枝に花が密生するロウバイとは根本的に性質が異なる。
・花はデリケートで、雨風の影響を受けやすく、きれいな状態でいる期間は短い。これらを承知で付き合う必要がある。
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ナツロウバイの基本データ
【分類】ロウバイ科/ナツロウバイ属
落葉広葉/低木
【漢字】夏蝋梅(なつろうばい)
【別名】カロウバイ(夏蝋梅)
シャラメ
シノカリカントゥス・キネンシス
【学名】Sinocalycanthus
【英名】Chinese sweetshrub
【成長】やや遅い
【移植】簡単
【高さ】1~3m
【用途】花木/茶庭
【値段】2000円~