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オオバベニガシワ/おおばべにがしわ
Ohba-benigashiwa tree
【オオバベニガシワとは】
・中国東南部を原産とするトウダイグサ科の落葉樹。日本へ渡来した時期は不明だが、観賞用に植えられたものが野生化し、暖地では自生しているかのように分布する。
・在来のベニガシワ(=アカメガシワ)に似て、より大きな葉を持つことからオオバベニガシワと命名された。オオバアカメガシワともいう。端午の節句に餅を包むカシワとの関係はない。
・新芽の紅色や若葉のサーモンピンクが美しく、特にゴールデンウィークの頃は話題になりやすいが、新葉は半月ほどで緑色になる。
・葉は枝から互い違いに生じ、直径15~25センチほどのハート型になる。葉の両面とも葉脈に沿って短い毛が密生し、あまり目立たないが、葉の縁にはギザギザがある。秋には紅葉するが春の新葉に比べると色合いは地味に見える。
・4~5月にかけて咲く花には雌雄がある。雄花はヒトデのような形をした黄色い小花で、多数が泡を吹いたように咲く。雌花は画像のように紅色の糸を持った珍妙な形になる。雌雄同株で開花しやすいが、雌雄ともに小さな花であり、派手な葉の陰になって目立たない。
【オオバベニガシワの育て方のポイント】
・丈夫な性質を持ち、土質を選ばずに育つ。根元付近から枝を順次発生させ、株立ち状になるのが普通。
・枝を広げないため狭い庭でも管理しやすいが、葉が大きくなることや春先は葉の色が派手になることから、他の庭木とは調和しにくい。単独で植えるのがよい。和風よりは洋風住宅に適する。
オオバベニガシワの基本データ
【分類】トウダイグサ科
オオバベニガシワ属
落葉広葉/低木
【漢字】大葉紅柏(おおばべにがしわ)
【別名】オオバアカメガシワ
【学名】Alchornea trewioides
【英名】Ohba-benigashiwa tree
【成長】早い
【移植】簡単
【高さ】1~3m
【用途】カラーリーフ/花材
【値段】2000円~