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オオウラジロノキ/おおうらじろのき/大裏白の木

Oourajironoki

oourajironoki,おおうらじろのき
新緑の頃は特に全体が白っぽく見える
おおうらじろのき,若葉
新芽の様子
大裏白の木,オオウラジロノキ
若い枝には綿毛がびっしり
やまりんご,おおずみ
若葉の様子
oourajironoki
名前の由来となる裏白の葉
花,はな,ハナ
開花期の様子
おおうらじろのき,樹木
樹高は最大15mほどに
大裏白の木
黄葉したオオウラジロノキの葉

 

【オオウラジロノキとは】

・本州、四国及び九州に分布するバラ科の落葉樹。葉の裏面に綿毛があって白く見えるが同じような性質を持つウラジロノキよりも葉や果実が大きいため オウラジロノキと名付けられた。別名はオオズミで、ズミに似て果実が大きいことによる。

 

 

・葉は長さ5~13センチ、幅5~10センチの長楕円形で先端が尖る。縁には不規則なギザギザがあり、枝先に集まって互い違いに生じる。表面は濃緑色で無毛だが、裏面には綿毛が密生する。若い枝にも綿毛があるが、成長すると赤みがかった褐色となり、ところどころにトゲ状の突起を生じる。

 

 

・オオウラジロノキの開花は5月頃。花は直径2.5~3センチで花弁は5枚。色は白が基本だが、花弁の中ほどは淡いピンク色を帯びて美しい。5個ある雌しべ(花柱)は基部に白い綿毛があり、雄しべは40個。花の軸や萼にも綿毛がある。

 

 

・花の後にできる果実は直径2~3センチほどの球形。でき始めは黄緑色だが10月頃に熟すと下半分が赤黒くなる。表面には褐色の斑紋が入り、中には2ミリほどの小さな種子がある。ヒメリンゴのような外観で果皮が堅く、酸味と渋味が強いため食用には向かないが、果実酒には最適とされる。

 

 

・樹高は最大15m、幹の直径は40cmほどになる。樹皮は灰褐色で滑らかだが、樹齢を重ねると鱗状に剥がれ落ちる。自生は稀であり材木に使うことは少ないが、樹皮は黄色の染料になる。

 

 

【オオウラジロノキの育て方のポイント】

・日向を好み、日陰では花や実の成りが悪いばかりか、すす病などに罹患しやすい。

 

 

・枝葉がやや大振りであるため、広めの庭に向く。

 

 

・やや標高の高い場所を好み、耐暑性はやや乏しい。

 

 

・剪定は落葉期に行う。ただし、自然樹形が美しい木であり、剪定にはセンスと技術が必要。

 

 

【オオウラジロノキに似た木】

ズミ

 

 

ヤマナシ

 

 

ハナカイドウ

 

 

ヒメリンゴ

 

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オオウラジロノキの基本データ

 

【分類】バラ科/リンゴ属

    落葉広葉 高木

【学名】Malus tschonoskii

【別名】オオズミ/ヤマリンゴ

【漢字】大裏白の木

   (おおうらじろのき)

【成長】早い

【移植】普通

【高さ】3~10m

【用途】庭木/果樹

【値段】2000円~

 

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